そして、メディアは日本を戦争に導いた

半藤 一利著/保阪 正康著
2013年10月11日 発売 在庫なし
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492061916 / サイズ:四六/並/224

◆前帯コピー

いま、昭和史から学ぶべき、いちばん大事なこと

軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽(あお)った新聞。
ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民……。
昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。


◆後帯コピー

○「戦争に協力すると新聞は売れる」
○メディアは売り上げで動く
○なだれ現象は、歴史が示す日本民族の弱点
○「明治維新というテロ」を美化した悪影響
○日本人全体がバカだった
○ブラックリストで総合雑誌が崩されていく
○昭和の戦争に個人で抵抗したジャーナリスト
○日本軍の堕落は農民のせい?
○終戦時における、誠実さのない新聞の変わり身
○昭和一桁(けた)に似てきている現代日本
○「四〇年周期説」で現在は昭和何年に当たるか?
○いまは普通の人が暴力に走りやすい
○劇場型になってきた言論封殺の暴力
                ――本書より

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概要

破局に突き進んだ昭和の大転換期の「本当の真相」を明らかにした対談。時代状況が驚くほど似てきた”現在”にも警鐘を鳴らす。

目次

はじめに  いちばん大事な昭和史の教訓  半藤一利
序 章 いまなぜジャーナリズム論か
第一章 戦争報道と商業主義
第二章 テロと暴力賛美の歪み、その内側
第三章 国際社会との亀裂の広がり
第四章 国家の宣伝要員という役割
第五章 暴力とジャーナリズム
終 章 現在への問いかけ
関連年表
おわりに  いま、桐生悠々に学ぶべきこと    保阪正康


著者プロフィール

半藤 一利  【著】
はんどう かずとし

1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家。「歴史探偵」を自称。『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田治郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『日本のいちばん長い日』、『昭和史1926-1945』『昭和史 戦後編』(毎日出版文化賞特別賞)、『幕末史』、『山本五十六』、『日露戦争史』(1、2)など著書多数。

保阪 正康  【著】
ほさか まさやす

1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。昭和史の実証的研究を志し、のべ4000人もの関係者たちを取材して肉声を記録してきた。個人誌「昭和史講座」を主宰。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。『昭和陸軍の研究』、『東條英機と天皇の時代』、『昭和史 七つの謎』、『あの戦争は何だったのか』、『昭和の戦争と独立』など著書多数。