ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド

経済学の95%はただの常識にすぎない

ハジュン・チャン著/酒井 泰介訳
2015年5月22日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492314609 / サイズ:四六/並/472

ケンブリッジの鬼才ハジュン・チャンによる、
初心者のための経済学入門。

「世界経済を破綻させる23の嘘」で経済学の通説をめったぎりにした
著者が、世界の全人々のために本腰を入れて書いた、経済学の正しい取扱説明書。

経済学を賢く使い倒すための本。

経済学者が決していわない経済学の5つの真実。

1 経済学の95%はただの常識にすぎない
2 経済学は科学などではない
3 経済学は、政治である
4 経済学者を信じてはいけない
5 経済学はあまりに重要だから、専門家の手に委ねるわけにはいかない

こんな信念に従って、資本主義の歴史と経済の現実をリズミカルに解説していきます。

グローバリゼーションってほんとにいいの?
資本主義って、どんなふうに発展したの?
格差と貧困は、どうすればいいの?
イノベーションって、どれくらい大事なの?

などなど、タイムリーな話題も満載。

おもしろくてためになる経済学入門。

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概要

経済学の95%はただの常識にすぎない。権威にだまされてはいけない。自分のアタマで考える人のための、ゼロから学べる経済書。

目次

はじめに どうして経済学なんて学ばなければならないの

1部 習うより慣れろ

1章 生命、宇宙そして万物の学問? ――経済学って何?

2章 Pin からPINへ ――1776年と2014年の資本主義

3章 資本主義小史 ――来し方を振り返る

4章 経済学の百家争鳴  ――こんなにある「学派」

5章 経済的アクターって誰? ――配役表

2部 使ってみよう経済学

6章 どれだけほしい? ――生産、所得そして幸福

7章 調子はどうだい? ――生産の世界を深く知る

8章 信用第一……のはずなのに ――金融という仕組み

9章 こんな不公平ってあり? ――格差と貧困を考える

10章 働くことの経済学 ――仕事と失業

11章 全体主義、それとも哲人王? ――国家の役割

12章 万物があふれる世界 ――国際貿易の増大

おわりに 経済をよりよくするために経済学をどう活かす?

著者プロフィール

ハジュン・チャン  【著】
はじゅん ちゃん

ケンブリッジ大学の経済学者。1963年ソウル生まれ。1992年にケンブリッジ大学で博士号を取得。1990年より同大学で開発経済学を教える。2003年に著書『はしごを外せ』でグンナー・ミュルダール賞を受賞。また2005年には、経済学のフロンティアを切り開いた若手に贈られる賞である「ワシリー・レオンチェフ賞」を41歳の最年少で受賞した。ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センやダニエル・カーネマンも同賞を受賞している。いま最も注目される経済学者のひとり。
著書(邦訳書)に、『世界経済を破綻させる23の嘘』(徳間書店、2010年)、『はしごを外せ――蹴落とされる発展途上国』(日本評論社、2009年)

酒井 泰介  【訳】
さかい たいすけ

翻訳者。訳書多数。最近の訳書に『同僚に知られずにこっそり出世する方法』(ダイヤモンド社)、『セックスと恋愛の経済学』(東洋経済新報社)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート(上・下)』(早川書房)、『P&G式「勝つために戦う」戦略』(朝日新聞出版)など。