スイート・ポイズン

本当は恐ろしい人工甘味料「アスパルテーム」の話

ジャネット・スター・ハル著/吉田三知世訳
2013年2月8日 発売 在庫なし
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492044841 / サイズ:四六/並/400

カロリーオフ飲料・ダイエット食品で
おなじみの人工甘味料の裏側が見えてくる!

安全神話が次々崩れる今、米国で衝撃を与えた禁断の書、日本解禁!
「低糖」「無糖」という魔法が引き起こす健康被害が白日の下に。

・もともとは胃潰瘍治療薬として開発された
・体重減少に効果的という経験的証拠はない
・実験動物の脳に穴が空いた
・胎児や乳幼児に脳障害を起こす可能性も
・米国では4件の死亡例が報告

世界でもっとも有名な人工甘味料アスパルテームの有害性を告発した1冊。
「実際、食べたいと思う無糖の食品をすべて食べて、何の代価も払わないというわけにはいきません。長期的には、高い代価を支払い、健康を損なう恐れがあるのです。『食品テクノロジー』が、私たちを誤った道へとどんどんと導いています』と著者であるジャネット・スター・ハルは主張する。あなたが人工甘味料を使うかどうかは、個人的な選択であるのはもちろんだが、アスパルテームがもたらす可能性がある健康被害を知っておくのは、賢い消費者なるために必要なこと。そして、それを知るのに最適なのが本書である。

本書の主人公で著者であるジャネット・スター・ハルは、子ども3人を育てながら、ジムでインストラクター、大学で地質学の講師を務めている。彼女はある朝、激しい頭痛、そして、めまい、吐き気に襲われる。脈拍が激しく上昇し、生命の危険を感じ、病院に駆け込む。診断はバセドウ病。しかし、バセドウ病と似ているが、マッチしない症状があり、ハルは納得せず、自主退院。自らの身に何が起きているのか、検証し始める。「頭痛を起こす前に、ダイエットソーダを飲んでいる」ことに気づき、人工甘味料や添加物を疑い、調査をし始める。胃潰瘍の薬であること、食品添加物への苦情のうちアスパルテームに関するものが8割を占めていること、悪影響を証明するデータ・実験結果が無視されていること、食品会社とアメリカ食品医薬品局が癒着していることなどが次第に明らかになっていく。



 

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概要

砂糖より甘くてカロリーが低い人工甘味料アスパルテーム。過剰摂取により健康被害を被った著者がその裏に隠された真実を探っていく。

目次

日本語版まえがき
本書刊行(初版)に寄せて--レンドン・H・スミス医師
謝辞
著者からのメッセージ
プロローグ
第1章 突然、ものすごい頭痛に襲われる
第2章 大病することもなく、楽天的に過ごした子ども時代
第3章 最悪の間違い--ダイエット飲料を飲み始める
第4章 病院の救急処置室へ--パセドウ病と診断される
第5章 食料棚は「無糖」「無脂肪」という魔法がかかっていた
第6章 犯人捜し--徐々に上向きに、薬をやめてみる
第7章 アスパルテームに関する驚くべき事実に出会う
第8章 胃潰瘍治療薬から人工甘味料・アスパルテームが生まれた
第9章 医者も私たちも真実を知るべきなのです
第10章 アスパルテームの〃安全性〃に関するシンポジウム
第11章 「警告 乗り物の運転や飛行機の操縦の場合は要注意」
第12章 実験動物が膀胱癌になるのと、脳に穴が空くのはどっちがまし?
第13章 甘い毒--ビタースイートなモンスター
第14章 なぜ、アスパルテームは食品として認められたのか?
第15章 閉ざされた扉の向こうで
第16章 生みの親に家族の病歴をたずねる
第17章 ある少女にまつわる背筋が凍る話
第18章 原点に立ち戻る
第19章 毒の順位づけをする
あとがき
解説--ウッドロウ・C・モンテ博士(アリゾナ州立大学栄養学名誉教授)
訳者あとがき
参考文献
資料

著者プロフィール

ジャネット・スター・ハル  【著】
じゃねっと・すたー・はる

米国労働安全衛生法に基づき認証された環境危険廃棄物緊急対応スペシャリストであり、また、毒物学者、著述家、環境科学者である。消防隊員としての経験ももつ。経歴は多方面にわたり、地質学、国際地理学、環境科学および環境毒物学、教育および全体観的栄養学で学位や経験をもつ。ソ連のグラスノスチ後行われた、東欧の旧ソ連軍基地における復旧活動に参加した初の米国人のひとりである。現在は、テキサスA&M大学コマース校で環境科学を教えている。
 講演者として評判の高く、EUならびに英国議会の議員らなど、そうそうたる聴衆を前に講演を行なっている。ラジオ・テレビでインタビューを1000回以上受け、また、毒物が人間や野生生物に及ぼす影響をテーマにしたドキュメンタリーに多数出演している。彼女の先駆的な活動は、全世界の人々に大きな影響を与えている。
 現在北東テキサスの野生生物保護区に住み、一番下の息子と共に、絶滅危惧種に指定されたカメや鳥をはじめ、世界中の野生生物の、保護と再増殖を目的とする免税非営利団体を運営している。


吉田三知世  【訳】
よしだ みちよ

京都市生まれ。京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳に従事。訳書に、『DNAのワトソン先生、大いに語る』(ジェームズ・D・ワトソン、日経BP社)、『叡知の海・宇宙』(アーヴィン・ラズロ、日本教文社)、『アメリカ最優秀教師が教える相対論&量子論』(スティーヴン・L・マンリー、講談社)、『物質のすべては光』(フランク・ウィルチェック、早川書房)などがある。