お母さんだからできる! 男の子の国語力の伸ばし方

高濱 正伸著
2013年5月17日 発売 在庫なし
定価 1,430円(税込)
ISBN:9784492044926 / サイズ:四六/並/192

子育ての相談を受けると、8割がた男の子のお母さんが占めてしまいます。

女性・母の本質として、相手をわかってあげたい気持ちがあふれるほどあるのに、
男の子はわからないからです。

「お姉ちゃんのときは、言えばわかったのに」
「もう何回言っても同じことするし……」
「どこか悪いんですかねえ」等々。

これまでの教室の現場での経験でも、
上の子が男の子である場合、上に姉がいて下が男の子の場合など、
そのような「わからない男の子」に対して、口出ししすぎて、
伸びるはずの芽も摘み取ってしまう例も、たくさん見てきました。

国語力についての失敗は、その最たるものではないでしょうか。

この本では、本当は成長段階を理解しじっくり待てば、
思春期以降にグーンと伸びてくる男の子の国語力を、
どう健やかに育てればいいか、その見取り図を書きました。

特にお母さんにくれぐれも言いたいのは、
男の子は二重に別の生き物なんですよということです。
女性かつ成人と、男子かつ幼児、この違いです。

何でこんなこと(物語の中の主人公の気持ちなど)もわからないの、
ということがよくあると思いますが、
男の子にとって、それは成長段階でごく平均的なことなのです。

見守っていれば10歳以降、後伸びを必ずしてくるのです。

しかし、お母さんの苛立ちや失望の表情、自信をなくすNGワードなどによって、
無用の自信喪失に陥れられた子は、なかなか抜け出られません。
「俺、国語は駄目なんだよ」
と、心から信じてしまっている中学生になってしまうのです。
そして、それは非常にしばしば見かけるケースでもあるのです。

この本を読むことで、
お母さんが安心して、男の子の国語力を育てていけることに、
少しでも役立てば幸いです。

著者・高濱正伸

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概要

人気カリスマ塾講師が、国語嫌いの男の子の読解力や作文力をアップするために、お母さんだからできる家庭学習の方法を具体的に紹介。

目次

男の子の国語力はゆっくり伸びる
後伸びする子の2つの特徴
子どもは親の言葉を聞いて語彙を増やす
わからない言葉は親がまず調べる
男の子はあるとき突然本が好きになる
意味がわからなくても声を出すことが大事
短い文章でも精読する習慣が大事
伝える力を伸ばす道順遊び
説明する力を伸ばす定義と事例ゲーム
一行日記で書く習慣をつける
外遊びが「イメージ力」と「精読力」を伸ばす
本に囲まれた環境が本好きの子に育てる
書けない男の子の五感を引き出すテクニック
男の子のオタク性を活かした漢字練習法
一文要約で苦手な国語を克服する …ほか
付録 花まる学習会の男の子が好きな本

著者プロフィール

高濱 正伸  【著】
たかはま まさのぶ

1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業。東京大学卒業。同大学大学院修士課程修了。1993年、幼児・小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。その後、小学4年生~中学3年生を対象に、本格的な学習方法を伝授する学習塾「スクールFC」を設立。子ども達の「生き抜く力」を育てる授業、野外体験サマースクールや雪国スクールなどが評判を呼び、各地で行っている講演会は、毎回キャンセル待ちが出るほどの人気を博している。算数オリンピック委員会の理事も務める。また、いじめ・不登校・家庭内暴力などの実践的問題解決に取り組んでいる。著書に、『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』(青春出版社)、『夫は犬だと思えばいい。』(集英社)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)、「なぞぺー」シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)など多数。