人生はどこでもドア

リヨンの14日間

稲垣 えみ子著
2018年10月26日 発売
定価 1,540円(税込)
ISBN:9784492046371 / サイズ:四六/並/290

「魂の退社」「寂しい生活」に続く書き下ろし。 

今回の内容は、あえてなんの準備もせずに、もちろんフランス語なんてできない状態で、フランスのリヨンに行って14日間滞在したという旅行記。
旅の目的は、「現地でしっかりした、日本と変わらぬ生活をすること」。それはすなわち「周りの人としっかりコミュニケーションをとってつながること」。

日本語が通じない異国の地だと、その人の「在り方」というのがむき出しになり、より本質的な人との関わり方の姿勢が問われることになる。稲垣氏は、その試行錯誤の中で「人とつながることの幸せの形」を見出している。

その様子が、稲垣氏独自の軽快な文章で表現されていて、笑わせてくれたり、ホロっとさせてくれたり……と、とどんどん引き込まれていくうちに、最後は感動させてくれるものとなっている。

また、エアビー(民泊サイト)の利用法を始め、ホストとのつきあい方や、フランスのネット事情、マルシェ(市場)の様子、買い物の仕方、カフェの様子など、海外の民泊を利用しようとする人や、フランス旅行をする人に参考になる情報も満載となっている。




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概要

遠い異国の地で人と繋がろうと奮闘する中で見えてきた幸せの形。人と関わることがこんなにも素敵なことなのかと実感できる一冊。

目次

来ちゃった、リヨン

リヨンの14日間

1日目(金曜日)ようやくニコラに会う
2日目(土曜日)「生活」をスタートする
コラム――異国で自炊
3日目(日曜日)早くも疎外感
4日目(月曜日)小さな出来事
5日目(火曜日)山が動いた!?
6日目(水曜日)マルシェ買い物必勝法
7日目(木曜日)ワイン屋でワインを買う
8日目(金曜日)ミラクルデー
9日目(土曜日)異国でおしゃれ
10日目(日曜日)パン屋の出来事
コラム――フランス人から笑顔をゲットする方法
11日目(月曜日)リヨン=江戸?
12日目(火曜日)階下の住人
コラム――フランス式マルシェ必勝法(中級編)
13日目(水曜日)まさかの予約ミス    
14日目(木曜日)やり残したこと
旅立ちの朝
コラム――ニコラからの通信簿


著者プロフィール

稲垣・えみ子  【著】
いながき えみこ

1965年愛知県生まれ。87年朝日新聞社入社。大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、原発事故後に始めた「超節電生活」を綴ったアフロヘアの写真入りコラムが話題となり「報道ステーション」「情熱大陸」などのテレビ番組に出演する。2016年、50歳になったのを機に早期退職し、現在は築50年の小さなワンルームマンションで、夫なし、子なし、定職なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしの「楽しく閉じていく人生」を模索中。著書に『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』(朝日新聞出版)、『魂の退社』『寂しい生活』(いずれも東洋経済新報社)、『もうレシピ本はいらない』『アフロえみ子の四季の食卓』(いずれもマガジンハウス)など。