石橋湛山の戦後

姜 克實著
2003年10月24日 発売
定価 3,520円(税込)
ISBN:9784492061350 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:400

【著者からひとこと】




戦後の石橋湛山は、道徳的、良心的政治家として存在しただけではない。強い信念を持つ、理想主義的経済人、言論人、思想家でもあった。彼の最大の思想的価値は、戦後の日本および将来の世界と向き合う小国主義的、平和主義的復興再建の理念を示したことにあるのではないかと思う。



私は、本書が今日、日本の国家・政治のあり方、また日本人としての生き方に有益な示唆を与えるであろうことを願っています。

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概要

湛山の戦後の活動について、個別研究はいくつか刊行されているが、総合的研究は意外と少ない。政治家・言論人・思想家・経済理論家としての湛山を体系的に捉える。

目次

第1章
小日本主義の再建構想:敗戦から政界入りまで
第2章
大蔵大臣
第3章
公職追放期の日々
第4章
戦後初期の石橋湛11山思想
第5章
総理大臣への道

著者プロフィール

姜 克 實
ジャン クーシー

1953年中国天津市生まれ。(文化大革命の動乱を経て)
1982年南開大学卒業。
復旦大学大学院を経て、1983年国費留学生として来日。1991年早稲田大学大学院文学部研究科博士課程後期過程修了(文学博士)。
早稲田大学文学部助手、岡山大学助教授を経て、現在岡山大学教授。(専攻:日本現代史)

著書に、『石橋湛山の思想史的研究』早稲田大学出版部、1992年(第14回石橋湛山賞受賞)。『石橋湛山:自由主義の背骨』丸善ライブラリー、1994年。『現代中国を見る眼:民衆から見た社会主義』丸善ライブラリー、1997年などがある。