辛亥革命とG・E・モリソン

ウッドハウス 暎子著
2010年10月8日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492061541 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:360

破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、
日本外交の原点に迫る!




19世紀末、動乱の北京に23年間を過ごしたモリソン。前半はロンドン・タイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日露戦争における日本の勝利に大きく貢献したが、後半は中華民国大統領袁世凱の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りに携わった破天荒のジャーナリストが書き残した資料を読み解き、日本外交の原点に迫る! 辛亥革命の知られざる実相と諸列強の暗闘を描いた労作。

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概要

タイムズの記者として日露戦争の勝利に貢献したジャーナリストが一転反日化し、袁世凱の顧問として暗躍する動きを詳細に跡付け、辛亥革命とその後の日中関係に新たな光をあてた労作。

目次


第1章 日露戦争後の世界
第2章 鉄道問題
第3章 辛亥革命の勃発
第4章 袁世凱とモリソン
第5章 モリソンの個人外交
第6章 モリソン活動の成果
第7章 辛亥革命後の中国
第8章 第一次世界大戦をめぐって

 

著者プロフィール

【モリソンの紹介】

G・E・モリソン
George Ernest.Morrison(1862-1920)

動乱の北京で23年間、前半はロンドンタイムズ特派員として反露親日の国際世論を喚起して日本の勝利に大きく貢献し、後半は中華民国大総統の政治顧問として反日の急先鋒に立ち、嵐の中をかろうじて進む新中国の舵取りをしたオーストラリア人。

日本の東洋学研究の発展に貢献した「東洋文庫」の礎となった二万数千冊に及ぶ「モリソン文庫」でも知られている。

【著者紹介】

ウッドハウス暎子
Woodhouse Eiko

早稲田大学在学中にオーストラリア・カンタス航空のスチュワーデスになり,その後,在シドニー日本国総領事館の総領事秘書および翻訳担当,フリーランスの国際会議同時通訳などに携わる.

この間,パリのアリアンス・フランセーズ,ミュンヘンのゲーテ・インスティテュートに学ぶ.シドニーのマッコーリー大学仏文科卒.

シドニー大学東洋学部で日本語を教えるかたわら,1983年修士論文”G.E.Morrison and Japan, 1897-1905”を完成.それを元に1988年に『日露戦争を演出した男 モリソン』(東洋経済新報社,新潮文庫版,2004年),1989年に『北京燃ゆ――義和団事変とモリソン』(東洋経済新報社)を出版.2000年,シドニー大学歴史学部より博士号を取得.その博士論文をもとにして,2004年ロンドンで The Chinese Hsinhai Revolution:G.E.Morrison and Anglo-Japanese relations, 1897-1920 を刊行する.在シドニー.