情報亡国の危機

中西 輝政著
2010年9月23日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492211915 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:264

情報立国への道を示す提言の書

インテリジェンス・リテラシーのすすめ




「外交とは情報戦争である」
「情報なき国家は、頭脳なき国家」

との認識が世界の常識となっている。外国による情報操作や世論工作が横行し、国家機密や先端技術情報の漏洩も止まらないなか、情報史の権威が、日本の危機と今後の国家情報戦略のあり方を提示する。



2009年、日本で初めてとなる「インテリジェンス学会」を立ち上げるた著者による、一般向けの啓蒙書・入門テキスト。

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概要

「外交とは情報戦争である」「情報なき国家は、頭脳なき国家」との認識が世界の常識となっている。情報史の権威が、日本の危機と今後の国家情報戦略のあり方を提示する。

目次


プロローグ インテリジェンスとの出会
      ――イギリス留学で受けた知的衝撃
第1章 イギリスに学ぶ情報立国のあり方
    ――情報先進国のインテリジェンス・リテラシー
第2章 インテリジェンスの常識に欠ける日本
第3章 インテリジェンスをいかに活用するか
    ――インテリジェンス・プロセスを知る
第4章 国家と企業の機密が狙われている
第5章 情報史から見える新たな歴史像
第6章 情報史学が拓く地平:日本と世界
エピローグ 学問としてのインテリジェンス
      ――なぜインテリジェンスを学ぶのか

 

著者プロフィール

中西輝政
なかにし てるまさ

l947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。この間、本書のテーマであるインテリジェンスを研究。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、現在、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)、情報史研究会理事長。

石橋湛山賞(l990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(l997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(2001年、2005年)受賞。

主な著書に、『アメリカ外交の魂』(集英社)、『日本の「覚悟」』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『帝国としての中国』(東洋経済新報社)、『アメリカの不運、日本の不幸』(幻冬舎)、『インテリジェンスの20世紀』(編著、千倉書房)などがある。