共通番号(国民ID)のすべて

榎並 利博著
2010年12月10日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492211939 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:264

これが

年金問題、税制改革の決め手だ!


 

日本では従来より、国民に番号制度を導入する案が検討されては、プライバシー侵害の問題があるとして制度導入が避けられ続けてきた。それが、2007年の年金納付記録問題、また最近では「消えた老人問題」「子ども手当のばらまき問題」などの年金問題・税制改革問題を契機に、議論の俎上にのぼりつつある。



本書では、

◎なぜ共通番号が必要なのか、

◎納税者番号制度はどのようなものか、

◎共通番号の導入でどのような時代が開けるのか



などの、共通番号をめぐるあらゆる疑問に答えるとともに、番号制度を設計するための哲学や理念を明確にし、諸外国の事例を参照しつつ具体化の道筋を明解に示す。さらに、それによって開かれる社会とビジネスを展望する。


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概要

番号制度を設計するために、その哲学や理念を明確にし、諸外国の事例を参照しつつ具体化の道筋を明解に示す。さらに、それによって開かれる社会とビジネスを展望する。

目次


第1部 共通番号制度をめぐって
第1章 共通番号制度をめぐって
第2章 番号制度はなぜこれまで進まなかったのか
第3章 なぜ共通番号が必要なのか
第4章 共通番号の論点を整理する
第5章 諸外国の番号制度と日本のとるべき道

第2部 納税者番号制度
第6章 納税者番号とは
第7章 総合課税と税の公平
第8章 諸外国における納税者番号制度
第9章 納税者番号制度の可能性

第3部 共通番号で変わる社会とビジネス
第10章 共通番号の市場性と国家財政の再建
第11章 格差と社会投資、税制議論の方向性
第12章 新たな情報流通による市場の創出

著者プロフィール

榎並利博
えなみ としひろ

㈱富士通総研 経済研究所 主席研究員
1958年東京都生まれ。1981年東京大学文学部考古学科卒業、富士通株式会社入社。システムエンジニアとして、自治体向けシステム開発に従事。1996年㈱富士通総研へ出向。電子政府・電子自治体、行政経営、地域活性化の分野を中心に研究活動を行う。この間、新潟大学、中央大学、法政大学の各非常勤講師、早稲田大学客員研究員を兼務。

著書に『自治体のIT革命』、『電子自治体 パブリックガバナンスのIT革命』、『電子自治体 実践の手引』、『住基ネットで何が変わるのか』など。