社会インフラ 次なる転換

野村総合研究所 神尾 文彦著/稲垣 博信著/北崎 朋希著
2011年7月27日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492211946 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:288

維持・管理から活用・創造へ


収益性の高いビジネスを生む公共投資の形を提案する



高度成長期に整備された道路や建物などインフラ(社会資本・社会基盤)は今後、急速に老朽化が進む。適切に維持、修繕・補修、更新が行われないと、このままでは大きな事故につながる可能性も高い。



現に先進国のドイツでも老朽化した図書館が崩壊し、多数の負傷者が出たことがあるくらいなのだ。ところが、東日本大震災や原発事故の影響で、今の日本は、この問題に対処する体力がさらになくなってきている。



本書では今後インフラの更新とあわせて日本の国家戦略を担うインフラの構造改革(再構築・創造的破壊)をどう進めるべきかを提案する。また大震災を契機に、今後の公共投資のあり方についても一石を投じ、インフラ構造改革による市場・ビジネスに与える影響を明らかにしていく。

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概要

高度成長期に整備された道路などのインフラは急速に老朽化が進んでいる。国や自治体は補修や更新をどうするのか。公共投資のあり方に一石を投じ、ビジネスに与える影響も解説。

目次


第1章 次なる社会変革に向け転換が求められる
    日本の社会インフラ
第2章 今こそ取り組むべき
    社会インフラの再設計
第3章 社会インフラ再設計に向けた
    経営改革の取組み
第4章 社会インフラにおける
    政策・戦略構築の方向性

 

著者プロフィール

神尾文彦
かみお ふみひこ

1967年生まれ。1991年慶應義塾大学経済学部卒業、同年野村総合研究所に入社。公共経営戦略コンサルティング部長を経て、2011 年4月より未来創発センター公共経営研究室長。公共政策、公共経営、政策評価、政策金融などを専門とし、横浜商工会議所行政要望委員会委員、一橋大学非常勤講師(~2010)。

著書に『情報世紀の育都論』(共著、野村総合研究所)、『2010年の日本』(共著、東洋経済新報社)、主な論文に「社会インフラの再設計が成長の鍵を握る」(NRI 未来創発フォーラム、2010年10月)、「日本の成長に寄与するための水ビジネスの国際化戦略」(NRI「知的資産創造」2010年7月号)など。

稲垣博信
いながき ひろのぶ

1982年生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修了、同年株式会社野村総合研究所に入社。現在、山口大学理工学研究科環境共生系専攻にも在籍。インフラの経営管理や地方財政などをテーマとしたコンサルティング業務に従事。

主な論文に「少子高齢化時代におけるインフラ経営の課題--特にアセットマネジメントに着目して」(日本コンクリート工学協会)、「日本の都市インフラの再設計とICTの役割」(NRI「知的資産創造」2011年5月号)など。

北崎朋希
きたざき ともき

1979年生まれ。2006年筑波大学大学院環境科学研究科(都市計画分野)修了、同年株式会社野村総合研究所に入社。都市・不動産分野の調査・コンサルティング業務に従事。

主な論文に「コンパクトシティ化による新たなビジネス機会の創出」(NRI「Knowledge Insight」2010年3月号)、「諸外国におけるPPPを活用した新たな都市脱構築の動き」(NRI「パブリックマネジメントレビュー」2010年2月号)など。