行政ビジネス

稲継 裕昭著/山田 賢一著
2011年10月28日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492211960 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:232


「恐竜博物館」など、福井県観光営業部の取組みを 紹介しながら、挑戦する行政の姿を描く。


 

「それは民間の仕事で、行政が手を出すべきではない」。

このような、伝統的な官民の役割分担論がある。行政は許認可や規制を行い、補助金を出すもので、民間は商品を作ったり、売り込んだりする、という考え方だ。

しかしそれだけではもう、地域の課題を解決できないのは明らかだ。



行政にも民間にも、当然のことながらさまざまな制約がある。それを乗り越えていく新しい挑戦、それが「行政ビジネス」である。



本書では、福井県観光営業部のさまざまな試みを紹介しながら、 この新しいビジネスの可能性と面白さを示してみたい。


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概要

これからは行政も営業をしないと生き残れない。恐竜博物館をはじめ、数々の仕掛けでブランド発信をしている福井県を例にとり、新しい行政の仕事のあり方を考える。行政の常識を覆す衝撃の書。

目次


第1章 「行政がビジネスをする」ということ
第2章 行政ビジネスを理解する
第3章 行政ビジネスを進める
第4章 行政ビジネスを創造する
第5章 行政ビジネスのこれから

 

著者プロフィール

稲継裕昭
いなつぐ・ひろあき

早稲田大学政治経済学術院教授。1983年京都大学法学部卒業。京都大学博士(法学)。大阪市職員、姫路獨協大学助教授、大阪市立大学大学院法学研究科教授等を経て現職。放送大学客員教授。

主な著書:
『地方自治入門』(有斐閣、2011年)
『現場直言! プロ公務員の変革力』(学陽書房、2011年)
『プロ公務員を育てる人事戦略 PART2』(ぎょうせい、2011年)
『プロ公務員を育てる人事戦略』(ぎょうせい、2008年)
『自治体の人事システム改革』(ぎょうせい、2006年)
『公務員給与序説』(有斐閣、2005年)
『人事・給与と地方自治』(東洋経済新報社、2000年)
『日本の官僚人事システム』(東洋経済新報社、1996年)

山田賢一
やまだ・けんいち

福井県観光営業部企画幹。
1983年京都大学法学部卒業。総合政策部政策推進課長、観光営業部ブランド営業課長を経て現職。福井県の主要政策の一つである「ふくいブランド」プロジェクトに2005年から従事。特に、民間企業や大学との共同プロジェクトを推進。現在は、地域ブランド、観光誘客、ふるさと帰住を複合的に展開。新しい官民協働のビジネスモデルを確立し、スケールの大きな成果につながるよう「営業」活動中。