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軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
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軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

松本 創著
ISBN:9784492223802
旧ISBN:4492223800
サイズ:四六判 上製 368頁 C3036
発行日:2018年04月06日
定価
1,728円(税込)
遺族と加害企業トップの2人は、組織を変えるためにどう闘ったのか。あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。真山仁氏推薦!

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商品詳細

目次
プロローグ 11年の現場から 2016・4・25

<第1部 事故が奪ったもの>

第1章 喪失

蒼天の桜/偶然の連鎖/40時間後の対面/最愛の面影/弔いの日/孤絶と自暴自棄/遺族の社会的責務

第2章 連帯

技術屋の原点/“やられる側”の論理/震災復興の日々/遺族の連帯/極限の交渉/物言う遺族/誓いの手記


第3章 追及

発覚した「天下り」/二次被害/不遜な弁明/誤った人間観、歪んだ安全思想/虚偽報告―最終報告書から1/日勤教育―最終報告書から2/組織風土―最終報告書から3

<第2部 組織風土とは何か>

第4章 独裁

JR西日本の天皇/国鉄改革三人組/「成長」と「安全」 /事故の原点―信楽高原鐵道事故1/無反省―信楽高原鐵道事故2/震災復旧の「野戦」

第5章 混迷

委員長の進言/社長人事の内幕/「運転屋」の来歴/現場主義の「安全のプロ」/三本柱と三つの溝/2人の技術屋/ある夜の約束

第6章 激動

情報漏洩と隠蔽体質/最大の失敗/組織の罪か、個人の罪か/対話の相手/司法の限界―山崎元社長裁判/独裁者の弁明―歴代3社長裁判/「天皇」の胸中―井手正敬会見録1/統治者目線―井手正敬会見録2

<第3部 安全をめぐる闘い>

第7章 対話

一つのテーブル―課題検討会1/2・5人称の視点― 課題検討会2/組織を可視化する―安全フォローアップ会議1/人はミスをする―安全フォローアップ会議2/万感の報告/ある宴席にて

第8章 軌道

鉄道安全考動館/安全への投資/罰しない思想/事故の予兆をつかむ/重大インシデント/現場力の低下/戦後史の二つの軌道

エピローグ 一人の遺族として

あとがき
「JR西日本と福知山線脱線事故」年表
引用・参考文献
著者プロフィール
松本 創
まつもと・はじむ

1970年、大阪府生まれ。神戸新聞記者を経て、現在はフリーランスのライター。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。著書に『誰が「橋下徹」をつくったか――大阪都構想とメディアの迷走』(140B、2016年度日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のひたむきな生き方』(講談社)、『ふたつの震災――[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(西岡研介との共著、講談社)などがある。
著者・編集者コメント
真山 仁氏推薦!
「『遺族の責務』を探し続けた男が挑む不条理
闘う遺族を静かに寄り添うジャーナリストが辿り着いた
日本社会の欺瞞と脆弱」

 
「責任追及は横に置く。一緒にやらないか」
遺族と加害企業の社長。
相反する立場の2人は巨大組織を変えるためにどう闘ったのか。
あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。

私は、この事故を淺野弥三一という一人の遺族の側から見つめてきた。
彼の発言や行動は、これまで私が取材や報道を通して見聞きしてきた事故や災害の遺族とは何かが決定的に違っていた。
淺野の視点と方法論は独特で、語る言葉は時に難解で、JR西に対する姿勢は鋭く峻烈でありながら、柔軟で融和的に見えるところもあった。(「プロローグ」より)


<本書の内容>
乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。
妻と実妹を奪われ、娘が重傷を負わされた都市計画コンサルタントの淺野弥三一は、なぜこんな事故が起き、家族が死ななければならなかったのかを繰り返し問うてきた。
事故調報告が結論付けた「運転士のブレーキ遅れ」「日勤教育」「ATS-Pの未設置」等は事故の原因ではなく、結果だ。
国鉄民営化から18年間の経営手法と、それによって形成された組織の欠陥が招いた必然だった。

「組織事故」を確信した淺野は、JR西日本自身による原因究明と説明、そして、組織と安全体制の変革を求める。
そのために遺族感情も責任追及も封印し、遺族と加害企業による異例の共同検証を持ち掛けた。

淺野の思いに呼応し、組織改革に動いた人物がいた。事故後、子会社から呼び戻され、初の技術屋社長となった山崎正夫。
3年半でトップを退くが、その孤独な闘いは、JR西日本という巨大組織を、長年の宿痾からの脱却へと向かわせた。
それは、「天皇」井手正敬の独裁に依存しきった組織風土、さらには、国鉄改革の成功体験との決別だった。

淺野と山崎。
遺族と加害企業のトップという関係ながら、同世代の技術屋ゆえに通じ合った2人を軸に、
巨大組織を変えた闘い、鉄道の安全を確立する闘いの「軌道」を描く。
そこから見えてきたのは、二つの戦後史の「軌道」だった──。

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