〈サピエンティア〉マクロ経済学

中村 保著/北野 重人著/地主 敏樹著
2016年7月1日 発売
定価 3,300円(税込)
ISBN:9784492314791 / サイズ:A5/並/312

●東洋経済新報社の新しい経済学テキストシリーズ<サピエンティア>
●気鋭の経済学者の書き下ろし、マクロ経済学の中級テキストの決定版!
●統計・データの基礎知識からニューケインジアン・モデルによるシミュレーション分析、新しい成長理論までを網羅。
●各章末に練習問題付き(解答は東洋経済新報社サイトにて公開)

 「マクロ経済学は、全体として見た経済の健康状態を把握するという重要な役割を担っている。経済の健康状態に問題がある場合は治療が必要になる。……マクロ経済学では,国が行う経済政策や中央銀行が行う金融政策の効果や限界あるいは副作用についても詳しく検討する。」

 「本書は、マクロ経済学を学ぶための中級レベルの教科書である。読者としては、経済学に関する基本的な知識を持っている人を想定している。ただし、マクロ経済学の理解に欠かせない基礎的な概念については本書でも説明するので、これまで経済学を本格的に学んだことのない人でも読み進められるようになっている。最近の動学分析の進歩によって、最先端の研究と本書が想定する読者との間には大きな溝ができたように感じる。数式や言葉によるモデルの説明だけでなく、シミュレーション分析によって結果を視覚的に示すことでその溝を埋めるための工夫をしている。」
──「はじめに」より。

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概要

経済統計の基礎から開放経済、成長理論までを網羅。ニュー・ケインジアン・モデルについても解説。学部2年生から大学院初級まで。

目次

第1章 マクロ経済の統計・データ
第2章 消費
第3章 投資
第4章 貨幣とファイナンス
第5章 IS-LM分析
第6章 総需要と総供給
第7章 開放経済におけるマクロ経済政策
第8章 経済成長
第9章 労働市場

著者プロフィール

中村 保  【著】
なかむら たもつ

1962年生まれ。山口大学経済学部卒業、神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程退学。博士(経済学、神戸大学)。山口大学助手・講師・助教授、神戸大学助教授を経て現在、神戸大学大学院経済学研究科教授。主な著書に『設備投資行動の理論』(東洋経済新報社、2003年)、『所得格差のマクロ動学分析』(勁草書房、2014年)、Studies in Medium-Run Macroeconomics: Growth, Fluctuations, Unemployment, Inequality, and Policies(共編著、World Scientific Publishing, 2015)。

北野 重人  【著】
きたの しげと

名古屋大学経済学部卒業。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。名古屋大学助手、和歌山大学准教授、神戸大学准教授を経て現在、神戸大学経済経営研究所教授。主な著作に“Capital Controls and Welfare,”(Journal of Macroeconomics, 2011)、“Structural Change in Current Account and Real Exchange Rate Dynamics: Evidence from the G7 Countries,”(共著、Pacific Economic Review, 2012)、“An Optimal Government Spending Reversal Rule in a Small Open Economy,”(共著、International Review of Economics and Finance, 2013)。

地主 敏樹  【著】
ぢぬし としき

1959年生まれ。神戸大学経済学部卒業、神戸大学大学院経済学研究科博士課程前期課程修了、ハーバード大学大学院修了、Ph.D. 神戸大学経済学部講師・助教授を経て現在、神戸大学大学院経済学研究科教授。主な著書に『アメリカの金融政策──金融危機対応からニュー・エコノミーへ』(東洋経済新報社、2006年)、『現代アメリカ経済論』(共編著、ミネルヴァ書房、2012年)、『世界金融危機と欧米主要中央銀行』(共著、晃洋書房、2012年)。