移民の経済学

ベンジャミン・パウエル編/藪下 史郎監訳/佐藤 綾野訳/鈴木 久美訳/中田 勇人訳
2016年10月28日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492314883 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:368

「移民が来ると国が貧しくなる?」「移民で治安が悪くなる?」



論争に決着!

データに基づいた決定版、ついに刊行!




アメリカや欧州などで繰り広げられている移民排斥論は根拠あるものなのか。

今いる不法移民には何をなすべきか。

国境開放化をどう考えるべきか。

移民にまつわる各分野の専門家が徹底分析。

日本にも多くの示唆を与える研究成果!



【本書「解説」より】

本書は、現在アメリカで論争の的になっている移民政策に対する警告の書である。これまで、移民のもたらす経済的効果さらに文化的、政治的効果については、膨大な研究成果が蓄積されてきた。それにもかかわらず、現在、メディア、議会および一般社会で行われている議論の多くは感情的なものであり、移民問題に関する学術的研究に基づいていない。こうした懸念から、これまでの膨大な研究成果をまとめて提示し、移民政策論議をより客観的かつ建設的なものに深めることを意図している。

 

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概要

「移民は雇用を奪い、犯罪を増やす」という事実でない感情論を排し、データと経済学的分析から正しく移民の影響を明らかにする書。

目次

解説――移民政策への警告の書
第1章 イントロダクション
第2章 国際労働移動の経済効果
第3章 移民の財政への影響
第4章 アメリカ移民の市民的・文化的同化政策
第5章 雇用ビザ:国際比較
第6章 穏当な移民改革案
第7章 移民の将来:自由化と同化への道
第8章 国境の開放化に関する急進的な見解
第9章 結論:代わりとなる政策的視点

謝辞
参考文献
索引
著者紹介
監訳者・訳者紹介

著者プロフィール

ベンジャミン・パウエル  【編】
べんじゃみん・ぱうえる

テキサス工科大学教授(経済学)・自由市場研究所所長。学術誌Review of Austrian Economicsエディターなど歴任。Ph.D.(経済学、ジョージ・メイソン大学) 学術論文等に加え、一般向けに移民問題について執筆。

藪下 史郎  【監訳】
やぶした しろう

早稲田大学政治経済学術院名誉教授。1966年東京大学経済学部卒業、1972年イェール大学Ph.D.取得後、東京都立大学(現・首都大学東京)、横浜国立大学を経て、1991年より早稲田大学政治経済学部教授、2014年3月退職。

佐藤 綾野  【訳】
さとう あやの

高崎経済大学経済学部准教授。1992年日本女子大学家政学部卒業、1999年早稲田大学政治経済学部卒業、2005年早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学、博士(経済学)。新潟産業大学経済学部専任講師、高崎経済大学経済学部専任講師を経て、2009年より現職。

鈴木 久美  【訳】
すずき くみ

山形県立米沢女子短期大学社会情報学科准教授。1993年早稲田大学政治経済学部卒業、2006年早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学後、早稲田大学政治経済学術院助手、米沢女子短期大学社会情報学科専任講師を経て、2010年より現職。

中田 勇人  【訳】
なかた はやと

明星大学経済学部准教授。1998年早稲田大学教育学部卒業、2003年一橋大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学後、明星大学経済学部専任講師を経て、2009年より現職。