スティグリッツ 公共経済学(第3版)上

ジョセフ・E・スティグリッツ著/ジェイ・K・ローゼンガード著/藪下 史郎訳
2022年12月2日 発売
定価 4,950円(税込)
ISBN:9784492315446 / サイズ:A5/並/596

実際に政策決定に参画した著者による決定版!

ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ教授による定評あるロングセラーテキスト
公共部門の経済行動、公共支出の問題を厚生経済学の基礎からやさしく解説
待望の原著第4版の翻訳!

コラム・練習問題も充実


「日本が、パンデミックや気候問題の解決、また不平等危機の回避、さらには製造業中心からグリーンおよび高齢化社会でサービス・知識中心の経済に進もうとするときの大規模な構造転換を首尾よく行おうとするならば、公共部門が重要な役割を果たすであろうし、またそうしなければならない。本書は、公共部門がその役割を最もうまく果たし、その結果としてすべての日本人の福祉水準を高めるための方法を示す原理を教えてくれるだろう」(「日本語版への序文」より)

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概要

ノーベル経済学賞受賞者の定評あるロングセラーテキストの最新改定版(原著第4版の翻訳)。豊富なコラム・練習問題も収録。

目次

[上巻目次]
第1部 公共部門の役割:イントロダクション
第1章 公共部門とは何か
第2部 厚生経済学の基礎
第2章 市場の効率性
第3章 市場の失敗
第4章 公共財と公的に供給される私的財
第5章 外部性と環境問題
第6章 効率と公平
第3部 公共支出の理論
第7章 財・サービスの公的生産.
第8章 公共選択
第4部 支出計画
第9章 支出政策の分析枠組み
第10章 公共支出の評価
第11章 国防・研究・技術
第12章 医療・教育
第13章 社会保障制度と所得再分配

著者プロフィール

ジョセフ・E・スティグリッツ  【著】
じょせふ・E・すてぃぐりっつ

2001年ノーベル経済学賞および1979年ジョン・ベーツ・クラーク賞を受賞。
イェール大学、オックスフォード大学、プリンストン大学、スタンフォード大学を経て、現在はコロンビア大学教授。
クリントン大統領の下で経済諮問委員会の委員長、1997~2000年に世界銀行でチーフエコノミスト兼副総裁、2008~2009年の世界金融危機直後、「経済的パフォーマンスと社会的進歩の測定」に関する国際委員会、および「国際通貨金融システムの改革」に関する国連の専門家委員会において議長を務めた。
研究活動においては、非対称情報のもたらす影響を探求し、新しい経済学分野である情報の経済学の発展に貢献した。


ジェイ・K・ローゼンガード  【著】
じぇい・K・ろーぜんがーど

ハーバード大学ケネディ・スクール公共政策担当講師、ラジャワリ財団アジア研究所金融部門プロジェクト部長兼アカデミック・ディレクター
35年以上にわたってアジア、アフリカ、ラテンアメリカにおける開発政策に関わる企画、実行および評価作業に携わってきた。
一橋大学やシンガポール国立大学で客員研究員を務めた。
プリンストン大学からBA、ハーバード大学からMPAとDDesの学位を授与されている。

藪下 史郎  【訳】
やぶした しろう

早稲田大学政治経済学術院名誉教授。
イェール大学Ph.D.取得後、東京都立大学、横浜国立大学を経て、1991年から早稲田大学政治経済学部教授、2014年3月退職。専門は応用マクロ経済学、金融論。イェール大学大学院在籍時にジェームズ・トービン、ジョセフ・E・スティグリッツらに師事。
主な著書に『金融システムと情報の理論』(東京大学出版会)、『金融論』(ミネルヴァ書房)、『スティグリッツの経済学  「見えざる手」など存在しない』(東洋経済新報社)などがある。