日本経済論

正村 公宏著/山田 節夫著
2002年4月10日 発売
定価 3,520円(税込)
ISBN:9784492393758 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:368

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概要

混迷の様相をますます深める日本経済にあって、歴史認識の再構築をはかり、原理の有効性を再点検しながら、軽率でない「本当に必要な議論」を提供する。

目次


第1部 問題意識

第1章 日本経済の「近代」と「現代」
  1. 世界史のなかの日本近現代史
  2. 「近世」から「近代」へ
  3. 「近代」から「現代」へ
  4. 20世紀から21世紀へ

第2章 日本の経済発展と社会変動
  1. 経済発展と社会変動
  2. 経済発展と社会問題
  3. 経済と社会と政治
  4. 経済と文明と文化

第2部 分析と批判

第3章 復興・自立から高成長へ
  1. 統制経済と市場経済
  2. 戦後改革と復興戦略
  3. ドッジ・ラインと単一為替レート
  4. 産業合理化と経済自立

第4章 高成長から中成長へ
  1. 高成長のメカニズム
  2. 高成長の帰結
  3. 通貨危機・石油危機の衝撃
  4. 成長の減速とマクロ経済の不均衡

第5章 中成長のなかのバブル経済
  1. 財政危機と失業の深刻化
  2. 対外不均衡の拡大と円の高騰
  3. 日本経済のストック化
  4. バブル発生のメカニズム

第6章 バブルの崩壊と低成長への移行
  1. バブル経済の崩壊
  2. 「平成不況」と財政危機
  3. バブル経済の負の遺産
  4. 成長制約と情報化社会

第3部 政策提言

第7章 安定経済成長のために
  1. 貯蓄と経済成長
  2. 高貯蓄経済の災害
  3. 高貯蓄経済の背景
  4. 経済成長の制御
  
第8章 日本的経済システムの行方
  1. 日本型雇用システム
  2. 日本的雇用慣行の持続可能性
  3. 日本型金融システム
  4. 社会経済システムの選択

第9章 持続可能な経済と社会をめざして
  1. 社会問題の変容
  2. 環境・教育・福祉
  3. 民主制のもとでの政策形成