デフレは大好機

長谷川 慶太郎著
2010年2月5日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492395295 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:200



【編集者コメント】





 デフレは、「価格破壊」「停滞」といった言葉と結びつけられ、経済の面ではマイナスのイメージで語られることが多い。



 しかし、デフレの時代は、人々は「平和の配当」を享受でき、技術力優位の社会が築かれ、新興国という新たな市場が急拡大していくという意味で輸出立国の日本にとってこの上ない追い風ともなる。また、新技術・新産業の隆盛で、私たちの生活は実質的に豊かになると思われる。たとえば、数年後、電気料金が十分の一程度まで下がり、しかもその安価な電力で自動車を動かせる。物流コストが劇的に下がるため、ものの値段はますます安くなる…といった時代がやって来るかもしれない。インフレ時代の発想さえ捨てられれば、私たちは、デフレがもたらす豊かさを享受することができるのである



 本書では、19世紀後半の「大デフレ」時代を検証しつつ、デフレで生き残る企業の条件を示すとともに、デフレでますます強くなる日本経済について言及。

 

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概要

デフレは日本の「神風」になる! 「技術優位」「新市場拡大」「強いドル」など、デフレがいかに日本に恩恵をもたらし、日本経済の追い風になるかを、著者独自の視点で解説する。

目次

序 章 デフレ時代の決め手は技術力
第1章 デフレが求めた政権交代
第2章 「平和と安定の時代」がデフレを生む
第3章 デフレは日本再大躍進の大チャンス
第4章 「買い手」の主導するデフレ市場
第5章 日本が世界に示す新しいモデル

著者プロフィール

長谷川慶太郎
はせがわ・けいたろう

1927年京都市に生まれる.1953年大阪大学工学部卒業.新聞記者,証券アナリストを経て,現在,多彩な評論活動を展開中.この 間,政治・経済,国際情勢についての先見性をもつ的確な分析を提示.日本経済の動きを世界的,歴史的な視点も含めて独創的に とらえる国際派エコノミスト.

1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞を受賞.1994年『「超」価格破壊の時代』で日本経済のデフレ到来をいち 早く予測,以後のデフレ論の嚆矢となる.

最近の主著に,『日本は「環境力」で勝つ』(東洋経済新報社),『千載一遇の大チャンス』(講談社インターナショナル),『「経 済戦勝国」日本の底力』(出版文化社),『2010年 長谷川慶太郎の大局を読む』(李白社) 等がある.