日本人はなぜ国際人になれないのか

榊原 英資著
2010年3月5日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492395318 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:224

編集者コメント






切れ味のよい発言で知られる榊原英資氏の日本経済・社会評論。日本人は過去千数百年、外国の文化・文明を翻訳し、いったん「日本的なもの」へと作り変えて自分の中に取り込んできました。それは外国の文明を素早く消化するには好都合でしたが、一方で日本人は異文化の生(なま)の姿を理解する機会を失いました。


日本人が国際社会で存在感を発揮できない背景には、こうした歴史があります。しかし、我々は今、日本文化を海外へ発信していくことが必要な時代に来ています。


意外に知らない日本人の姿が明かされ、「英語を第二の公用語に」との主張も飛び出す、明快なメッセージが売り物です。

商品を購入する

概要

翻訳による外国語・海外文化の理解は「わかったつもり」になっただけだ。日本人が国際人になれない原因を突き止め、日本を海外に発信するための発想転換を訴える。

目次


第1章 十年勉強しても英語が出来ない
第2章 和漢折衷・和洋折衷
第3章 極めてユニークな国・日本
第4章 グローバリゼーションと日本
第5章 受容能力と発信能力
第6章 21世紀はアジアの世紀
第7章 第三の開国
 

著者プロフィール

榊原英資
さかきばら・えいすけ

早稲田大学教授.
1941年生まれ.東京大学経済学部卒業.大蔵省入省後,ミシガン大学で経済学博士号取得.IMFエコノミスト,ハーバード大学客員准教授を経て大蔵省国際金融局長,財務官を歴任.2006年より現職.

『榊原英資 インド巨大市場を読みとく』(共著),『幼児化する日本社会』,『強い円は日本の国益』,『知的食生活のすすめ』(東洋経済新報社),『君たちは何のために学ぶのか』(文藝春秋),『大不況で世界はこう変わる!』(朝日新聞出版),『間違いだらけの経済政策』(日本経済新聞出版社)など著書・論文多数.