戦後日本経済論

大来 洋一著
2010年7月28日 発売
定価 4,620円(税込)
ISBN:9784492395363 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:368


日本の高度成長の謎を解き明かす


 

日本の高度成長は、産業政策の成功や日本経済の特殊性をもって説明されることが多い。



しかし、なぜ日本で高度成長が始まり、そして終わったのか。なぜ、高度成長は一度きりの現象だったのか。



それは他の国でも起こりうるのか。日本の経済成長をめぐる謎を、統一的な成長理論に基づいて解明する。


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概要

日本経済はなぜ高度成長に成功したのか。日本だけが特殊な経済だったのか。戦後日本経済の歩みを詳細に分析することで日本の高度成長の謎を解き明かす。

目次


序 章 日本経済は普通の経済
第1章 傾斜生産方式は成功だったのか
第2章 ドッジ・ラインと朝鮮戦争
第3章 日本の高度成長と成長理論
第4章 日本の貯蓄率はなぜ高かったのか
第5章 高度成長と構造変化
第6章 高度成長とその終了~一体的な説明
第7章 産業政策と高度成長~展望
第8章 日本経済の特殊性~展望

 

著者プロフィール

大来洋一
おおきた・よういち

 1943年、東京に生まれる.66年東京大学経済学部卒業.同年経済企画庁に入り,70年ハーバード大学に留学(Ph.D).OECD代表部,調査局内国調査第一課長,調査局長,物価局長,経済企画審議官を経て,1998~2009年政策研究大学院大学教授.
 現在、政策研究大学院大学名誉教授,アカデミック・フェロー.

 著書として、『世界経済の読み方』(共著,有斐閣,1990年),『世界経済読本(第7版)』(共著,東洋経済新報社,2002年),『OECD対日経済審査報告書2009年版』(共訳,明石書店,2010年)他がある.