1940年体制(増補版)

野口 悠紀雄著
2010年12月10日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492395462 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:272


戦時期に生まれた「日本型経済システム」が今、

我々を蝕んでいる



日本型経済システムは日本の長い歴史と文化に根差したものであるがゆえに「変えられない」という運命論を排し、「日本的」と言われているものの多くが「1940年体制的」なものであることを喝破した1995年刊の名著&ロングセラー『1940年体制』の増補版。



経済危機後の今日の情勢を踏まえて書き下ろした追加の第11章「経済危機後の1940年体制」では、企業の戦時経済的体質について論じている。戦時期に作られた経済体制に束縛され、日本はグローバリゼーションから取り残されている、と警告する。


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概要

1995年刊の『1940年体制』に、今日の情勢を踏まえた書き下ろしを追加。戦時期に作られた経済体制に束縛され、日本はグローバリゼーションから取り残されている、と警告する不朽の名著。

目次


第1章 われらが出生の秘密
第2章 40年体制の確立(1)―企業と金融
第3章 40年体制の確立(2)―官僚体制
第4章 40年体制の確立(3)―土地改革
第5章 終戦時における連続性―戦後改革とその評価
第6章 高度成長と40年体制(1)―企業と金融
第7章 高度成長と40年体制(2)―摩擦調整
第8章 40年体制の基本的理念
第9章 変化した環境・変わらぬ体制
第10章 未来に向けての選択
第11章 経済危機後の1940年体制

 

著者プロフィール

野口悠紀雄
のぐち ゆきお

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。

主要著書 『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『野口悠紀雄の 「超」経済脳で考える』(東洋経済新報社、2007年)、『戦後日本経済史』(新潮社、2008年)、『金融危機の本質は何か』(東洋経済新報社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)

 ホームページ http://www.noguchi.co.jp/