日本「再創造」

小宮山 宏著
2011年6月3日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492395516 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:192


「課題先進国」への回答 こうすれば大発展できる



悲観論が横溢するのは、正しい情報を手にしていないためである。冷静かつ客観的に現状を見れば、日本は世界でも稀な恵まれた国である。



日本には、技術と人、そして経済がある。それらを単に足し算・引き算するのは前世紀の考え方であり、かけ算で考えていかなければ未来は作れない。



日本には幸いなことに課題が山積している。課題とは解決すればするだけ、高質の経験値と価値が創出される。高齢社会も低炭素社会も、先に解決した者が勝ちならば、早く課題に直面し、かつ能力を発揮した方が得に決まっている。
元東京大学総長がわかりやすく説く、未来を見据えたプラチナ社会実現の方法。

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概要

悲観論は常に間違っている。日本は世界でも稀な恵まれた国。技術と人、経済があり、「課題解決」を軸に世界をリードできる。元東大総長がわかりやすく説くプラチナ社会実現の方法。

目次


序 章 「課題先進国」から「課題解決先進国」へ
第1章 「普及型需要」と「創造型需要」
    ――先進国における需要不足の正体
第2章 21世紀のパラダイムと情報技術の役割
第3章 「有限の地球」を救う「ビジョン2050」
第4章 創造型需要にこそ活路ありI
    ――環境で世界市場を切り開く
第5章 創造型需要にこそ活路ありII
    ――技術で活力ある高齢社会を実現する
第6章 「プラチナ社会」の実現に向けて

 

著者プロフィール

小宮山宏
こみやま・ひろし

1944年栃木県生まれ.1967年東京大学工学部化学工学科卒業.1972年同大学大学院工学系研究科博士課程修了.1988年東京大学工学部教授,2000年工学部長,大学院工学系研究科長,2003年副学長などを経て,2005年4月第28代総長に就任.2009年3月に総長退任後,同年4月に三菱総合研究所理事長,東京大学総長顧問に就任.

現在の日本を他国に先駆けて課題が顕在化している「課題先進国」と定義し,この状況を困難であると同時にチャンスと捉え,国際社会で真の競争力を持つために,我々は何をすべきかを説く.また,物質とエネルギーの視点から地球が持続的であるために,2050年までの長期を見据えたロードマップ「ビジョン2050」を提唱する.

専門は化学システム工学,地球環境工学,知識の構造化.地球温暖化問題の第一人者でもある.

著書に『地球持続の技術』(岩波新書),『知識の構造化』(オープンナレッジ),『「課題先進国」日本』(中央公論新社),『低炭素社会』(幻冬舎)など多数.