ゲームが変わった

中村 吉明著
2011年9月16日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492395561 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:224

日本企業の活路はどこにあるのか






「ものづくり」を中心にすえた日本企業は、過当競争からガラパゴス化に陥り、世界市場の競争環境が変わるなかで、かつての競争力を失いいつつある。日本企業のお家芸であった「ものづくり」と「すりあわせ」はもはやアドバンテージではなく、コスト増を引き起こし、世界市場で新興国等にもはや勝てなくなっている。それならば「新しいゲーム」で勝つためには、どのような研究開発が必要になるのだろうか?



従来のいったんつくってしまえば終わりという「もの売り」ビジネスから、新しいゲームの世界では、オペレーションとメンテナンスを含んだ「システムで稼ぐ」モデルが主流となる。「水ビジネス」「鉄道ビジネス」などを例に「インフラ輸出」の現状と問題点を明らかにし、日本企業が今後の新しいゲームを勝ち抜くためのふさわしい戦い方を探る。

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概要

「ものづくり」で稼げなくなった日本は、これからどうやって稼いでいくのか。水、鉄道などの具体例を挙げながら、競争力強化のために、これから採るべき道を示す。途上国型戦略からの転換を促す。

目次


第1章ゲームが変わった
第2章「ものづくり」信仰はなぜ悪いのか
第3章どのような研究開発がいいのか
第4章「システムで稼ぐ」モデル1――水ビジネス
第5章「システムで稼ぐ」モデル2――鉄道ビジネス
第6章活路をどう見出すか

著者プロフィール

中村吉明
なかむら・よしあき

経済産業省立地環境整備課長・沖縄振興室長。1987年早稲田大学大学院修了。同年通商産業省(現・経済産業省)入省。1996年スタンフォード大学大学院修了。2001年東京工業大学大学院経営工学専攻博士課程修了(博士(学術))。主な研究分野:産業政策、産業政策の政策効果分析、産学官連携、ナショナル・イノベーション・システムなど。経済産業省環境指導室長、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術開発推進部長等を経て、2011年1月より現職。

主な著書:
『環境ビジネス入門』(社団法人産業環境管理協会、2007年)
『日本の水ビジネス』(東洋経済新報社、2010年)