男性不況

永濱 利廣著
2012年10月26日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492395769 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:240


「男と女」から見る、目からウロコの日本論!



■増えない給料

■晩婚化・少子化

■格差拡大

■消費の低迷

■草食系男子

■女子会ブーム などなど……



日本を襲うさまざまな変化の根本は、

「労働市場における男性の価値の低下」、

すなわち男性不況にあった。



男であることの価値が希薄化している日本で、

いま何が起きているのか。

気鋭のエコノミストが、日本変質の根本に鋭く迫る。


●著者からのメッセージ

私は女性の地位が向上すること自体は、すばらしいと考えています。

けれども、「よい変化はよい結果しかもたらさない」という単純な意見には与しません。



たとえよい変化だったとしても、それが思わぬところに悪影響を及ぼす可能性はいつもあります。

「女性の地位の向上」というよい変化の一方で、男性には困った問題が生じています。

それは、日本社会が大きな変質をとげているからなのです。


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概要

「男の職場」が激減する日本で、何が起きているのか? 少子化、消費の低迷、格差拡大から「女子会ブーム」まで、日本社会変質の根本原因に気鋭のエコノミストが鋭く迫る。

目次


第1章 男性不況とは何か?
第2章 男性不況で変わる男女の立ち位置
第3章 男性不況が格差を広げ、少子化へのスパイラルに拍車をかける
第4章 男性不況が変える日本の姿――消費・家庭・雇用
第5章 男性不況に勝つための戦略

著者プロフィール

永濱利廣
ながはま・としひろ

第一生命経済研究所主席エコノミスト。
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年4月第一生命保険相互会社(現・第一生命保険株式会社)入社。1998年4月より社団法人(現・公益社団法人)日本経済研究センター出向。2000年4月より株式会社第一生命経済研究所経済調査部副主任研究員、2004年4月より同主任エコノミストを経て、2008年4月より現職。

著書に『経済指標はこう読む』(平凡社)、『第3次オイルショック』(共著、平凡社)、『アメリカ経済がわかる「経済指標」の読み方』(解説、日本経済新聞出版社)、『図解 資源の世界地図』(共編、青春出版社)、『日本経済のほんとうの見方、考え方』(PHP研究所)、『中学生でもわかる経済学』(KKベストセラーズ)、『スクリューフレーション・ショック』(朝日新聞出版)等がある。

一橋大学非常勤講師、跡見学園女子大学非常勤講師、景気循環学会幹事、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、総務省家計調査等改善検討会委員等。