マイナス金利

徳勝 礼子著
2015年11月27日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492396278 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:264

邦銀と外銀との相対取引で発生した円のマイナス金利が、いまや短期国債市場にも波及している。

そうした事態を引き起こす原因を探っていくと、空前の金融緩和と、それと表裏一体となった財政拡張に突き当たる。

低い国債金利は市場が財政リスクを懸念していないからではなく、懸念しているからこそマイナス金利がある、というロジックが解明される。

外資系証券でレラティブ・バリュー・アナリストを務める著者が、金融マーケットが発している日本経済への警告を読み解いた、異色の日本経済論。

 

商品を購入する

概要

国債流通市場でマイナス金利が発生、異常事態の背景に巨額の財政赤字がある。マーケットの視点から日本の危機的状況を暴く警告の書。

目次

序章 マイナス金利からの警告
第1章 なぜ世界的にマイナス金利が発生しているのか
第2章 マイナス金利の序盤戦である金利低下
第3章 マイナス金利の世界へようこそ
第4章 密かに進む金融・経済の浸蝕
第5章 ジャパン・プレミアムが映す日本経済
終章 マイナス金利とマイナス成長の循環は避けられるか?
 

著者プロフィール

徳勝 礼子  【著】
とくかつ れいこ

BNPパリバ証券債券調査部レラティブ・バリュー・アナリスト
1986年東京大学経済学部卒、1991年米シカゴ大学MBA(統計)。英モルガン・グレンフェル(現ドイツ証券)をはじめとしてソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)、ドイツ証券などに勤務し、マーケット業務にリサーチ側から従事。途中2005~07年はバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック)においてポートフォリオ・マネージャーも務めた。2014年から現職。CFA協会認定証券アナリスト。