幼児化する日本は内側から壊れる

榊原 英資著
2016年3月30日 発売
定価 1,430円(税込)
ISBN:9784492396308 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:232

「物事を単純に白だ黒だと決めつけて、どちらかを一方的に攻撃する、

他人は自分の思い通りに動くものだと思い込む――

そうした考えを持つのは、人間の幼児化です。

クレーマーの増加はその表れでしょう。

それに対する企業も、しばしば『謝りすぎ』ではないでしょうか。

本来リーダーであるべき政治家も、大人であるべき中高年も、最近どこかおかしい。

知的な面で人々の退化が進み、日本が内側から壊れてしまうことを、いま私は危惧しています。




--著者・榊原英資氏が社会と人々を観察し、成熟とはどういうことかを論じます。

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概要

世襲政治家からモンスター客まで、全国民の間で幼児化が進んでいる。その実態を観察し、成熟とはどういうことかを考える。

目次

第1章 どこまでも広がる反知性的行動
第2章 幼児化する指導層(1)政治家
第3章 幼児化する指導層(2)企業経営者
第4章 いつも何かがおかしい教育論議
第5章 大人になれない中高年
第6章 地方活性化のための発想転換
第7章 大人はどう考えるか

著者プロフィール

榊原 英資  【著】
さかきばら えいすけ

青山学院大学教授。1941年生まれ。東京大学経済学部卒業。大蔵省入省後、ミシガン大学で経済学博士号取得。IMFエコノミスト、ハーバード大学客員准教授を経て大蔵省国際金融局長、財務官を歴任。2010年より現職。
『榊原英資 インド巨大市場を読みとく』(共著)、『幼児化する日本社会』、『強い円は日本の国益』(東洋経済新報社)、『財務省』(新潮新書)、『資本主義の終焉、その先の世界』(共著、詩想社新書)、『世界を震撼させる中国経済の真実』(ビジネス社)など著書・論文多数。