開発経済学入門(第3版)

渡辺 利夫著
2010年2月13日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492443644 / サイズ:A5判/ページ数:288


アジア経済の全体像がわかる 入門テキストの決定版



 グローバリゼーションの最たる受益者であったアジアを、今度は米国発の世界同時不況が襲う――はたしてこの荒波からアジアは脱していけるのか?



 鍵を握る中国の動きとともに、インドの躍進、FTAの動きなど、多様なアジアの動きを探る。戦後の発展過程から世界同時不況後のアジアの経済状況まで解説する、アジア経済の全体像がわかる入門テキストの決定版。


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概要

開発経済学分野における入門書として定評あるテキストを、現在の実態にあわせて全面的に改訂。少子化の問題やアジア化するアジアといった最新のテーマにも果敢に取り組んだ意欲作。

目次

序 章 開発経済学を学ぼう
第1章 「マルサスの罠」
    ──貧困のメカニズムを探る
第2章 人口転換
    ──人間はどうして「増殖」するのか
第3章 少子高齢化
    ──アジアの人口はまもなく減少する
第4章 「緑の革命」
    ──農業の技術進歩はいかにしておこるか
第5章 工業発展I
    ──工業化はいかにして開始されるか
第6章 工業発展II
    ──初期条件と工業化政策
第7章 貿易と海外直接投資
    ──アジアを興隆させたもの
第8章 社会主義経済から市場経済へ
    ──中国の体制転換
第9章 日本の政府開発援助
    ──自助努力支援の旗を高く掲げよ
第10章 グローバリゼーションのなかのアジア
    ──2つの経済危機
第11章 アジア経済の新動態
    ──「アジア化するアジア」

 

著者プロフィール

渡辺利夫---編者
わたなべ・としお

 

1939年 甲府市に生まれる.
1963年 慶應義塾大学経済学部卒業.
1970年 同大学大学院博士課程修了.経済学博士. 筑波大学教授,東京工業大学教授,拓殖大学国際開発学部の初代学部長を経て,
現在  拓殖大学学長.東京工業大学名誉教授.

 

著書には
『成長のアジア,停滞のアジア』東洋経済新報社,1985年(吉野作造賞).
『開発経済学』日本評論社,1986年(大平正芳記念賞).
『西太平洋の時代』文藝春秋,1989年(アジア太平洋賞大賞).
『神経症の時代』TBSブリタニカ,1996年(開高健賞正賞).
『私のなかのアジア』中央公論新社,2004年.
『新脱亜論』文春新書,2008年,
などがある.