世界政治経済と日本・米国・中国

藪下 史郎監修/秋葉 弘哉編/弦間 正彦編/吉野 孝編
2010年3月19日 発売
定価 4,180円(税込)
ISBN:9784492443651 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:216


 



直面する危機を打開するため

三大大国は何をすべきか?


 


 

米国のサブプライムローン問題に端を発し、世界各国に急速に広まった未曾有の世界的経済危機、テロとの戦い、地域紛争、核問題などの政治問題。エネルギー・食料危機、地球温暖化問題など……。こうした地球規模の政治経済的問題を解決するためには、日本、米国、中国はいかなる役割を担うことができるのか。より良い解決策を見出すための分析の出発点を提示する。


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概要

金融危機後の世界経済の不安定性を解決するため、国際協調体制をどう構築すればよいか。またその中で日本、米国、中国はいかなる役割を担えるかを、政治面、経済面、環境面から解き明かす。

目次


 第1章 世界経済危機における
     日本、米国、そして中国の課題
第I部 気候変動問題への対応とエネルギー・
    食料の安全保障
 第2章 気候変動問題への対応
 第3章 気候変動と温室効果ガスの削減
     :食料およびエネルギー安全保障への影響
 第4章 気候変動とエネルギー安全保障
     :オバマ政権の歴史的挑戦
第II部 アジア経済統合と日米中関係
 第6章 転機の東アジア地域主義と日米の協力アジェンダ
 第7章 中国、日本、米国はこの不況をどのように
     克服するのか?
     :アジア経済統合の視点から
第III部 変動期における日米政治と政策刷新
 第8章 日米の政策とダイナミズムの分析
 第9章 オマバ政権の政治経済
     :パラダイム、政策、政治
 第10章 日本の危機対応における政治的リーダーシップと
     経済ガバナンス
 第11章 オバマ新政権と日米関係
第IV部 グローバル危機と今後の研究課題 
 第12章 グローバル社会における政治経済と相互依存関係

 

著者プロフィール

藪下史郎 監修
やぶした しろう

早稲田大学政治経済学術院教授、早稲田大学日米研究機構機構長。
1943年兵庫県生まれ。1966年東京大学経済学部卒業、1972年イェール大学にてPh.D.取得。 東京都立大学助教授、横浜国立大学助教授、教授を経て1991年より現職。

主な著書は、『金融システムと情報の理論』(東京大学出版会)、『金融論』(ミネルヴァ書房)。翻訳書に、『スティグリッツ 入門経済学』(東洋経済新報社)、『テロの経済学』(東洋経済新報社)などがある。

秋葉弘哉 編者
あきば ひろや

早稲田大学政治経済学術院教授。
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校にてPh.D.取得。拓殖大学専任講師、助教授、教授を務めた後、新潟大学教授を経て現職。ハーバード大学経済学部客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員などを歴任。専門は、マクロ経済学、金融論。

弦間正彦 編者
げんま まさひこ

早稲田大学社会科学総合学術院教授、早稲田大学日米研究機構日米研究所所長。
米国ミネソタ大学にて博士号取得後、 財)国際開発センター研究員、横浜市立大学講師、助教授を経て、早稲田大学助教授、現在に至る。専門は、食料・環境。

吉野 孝 編者
よしの たかし

早稲田大学政治経済学術院教授、早稲田大学日米研究機構アメリカ政治経済研究所所長。
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了後、早稲田大学政治経済学部助手,専任講師,助教授を経て現職。ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)客員研究員などを歴任。専門は,英米政治学,政党論,アメリカ政治。