経済統合の新世紀

元通商交渉トップの回想と提言

畠山 襄著
2015年11月13日 発売 在庫なし
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492444207 / サイズ:四六/上/352

自由貿易は日本経済の生命線である――。
日本のFTAを推し進めてきた第一人者が綴る、わが国の通商政策の未来と、各国FTA戦略にひそむエピソード。

アジア太平洋地域は、世界経済の成長センターである。そこに、地域経済統合の波が押し寄せている。今世紀初頭から日本、中国が地域化に手を染め、ASEANは統合を深めようとし、TPPを通じて米国がこれに絡もうとしている。(中略)本書は、世界経済が20世紀末葉までのマルチラテラリズム、グローバリズムを中心とした体制から、特に今世紀に入って、バイラテラリズム、リージョナリズムに軸足を置いた経済統合へ急速に変革していく姿を、わが国を含むアジア太平洋の主要国の動きから跡づけ、筆者がその一部にささやかに係わりり合った経験をご紹介するとともに、これらの動きの将来について若干の展望を試みたものである。(「序にかえて」より)

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概要

自由貿易は日本経済の生命線である。日本のFTAを推し進めてきた第一人者が綴る、わが国の通商政策のあるべき道。

目次

第1章 実質的な第1号FTA―メキシコ
第2章 韓国の鮮やかな変身―対日に代えて対米FTA
第3章 日本初のFTAの栄光は、日シンガポールFTAに
第4章 小国の矜持―チリ
第5章 幻の日本NZ・FTA共同研究
第6章 欧米先進国との初のFTA
第7章 米国とアジア諸国とのFTA
第8章 EUと経済統合
第9章 中国とのFTAへの動き
第10章 ASEAN、常に運転席へ
第11章 出遅れた日本
第12章 経済統合とは何か
最終章にかえて―今後の対外経済政策の提言

著者プロフィール

畠山 襄  【著】
はたけやま のぼる

1936年東京生まれ。1959年東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。鈴木内閣時代に内閣総理大臣秘書官、その後貿易局長、基礎産業局長、通商政策局長などを歴任後、91年から通商産業審議官として通商交渉を担当。その後、日本貿易振興会理事長、国際経済交流財団会長を経て、現在、国際貿易投資研究所理事長。