EViewsによる計量経済分析

松浦 克己著/マッケンジー,C.著
2001年4月13日 発売
定価 4,180円(税込)
ISBN:9784492470671 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:432

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概要

計量ソフトEviewsを用いた実践的な計量経済分析の入門書。理論の解説とEviewsのプログラムを用いた日本のデータ分析で、初心者から実務家まで幅広く対応。

目次


第1章 最小二乗法(OLS)
  1 サンプル,平均,分散,標準偏差  2 2変数の関係  3 単純回帰  3.1 パラメータの求め方と誤差項 3.2 OLSの標準的仮定 3.3 係数の有意性とモデルの当てはまり 3.4 EViewsによる推定例  4 多重回帰への拡張  4.1 多重回帰の係数の求め方 4.2 t値,自由度修正済み決定係数 4.3 変数をコントローすることの意味  
第2章 仮説の検定1)
  1 帰無仮説と対立仮説  2 有意水準と棄却域  2.1 有意水準 2.2 棄却域  3 片側検定と両側検定 4 第1種の誤りと第2種の誤り  5 点推定と区間推定,点予測と区間予測  5.1 点推定と区間推定  5.2 点予測と区間予測  6 多重共線関係  7 ダミー変数  7.1 定数項ダミー 7.2 複数のダミー変数 7.3 交差項,係数ダミー 8 F検定と線形制約  8.1 0制約の例  8.2 単独仮説検定と複合仮説検定 9 不要な変数を入れる場合,必要な変数を   落とす場合  9.1 過小定式化の問題 9.2 過剰定式化   
第3章 仮説の検定2) 
1 グループ間でパラメータは共通か  2 時系列データでの構造変化  2.1 構造変化の時点があらかじめ予測されるとき 2.2 構造変化の時点があらかじめわからないとき 3 最尤法と尤度比検定,Wald検定,   ラグランジュ乗数検定  3.1 最尤法 3.2 尤度比検定,Wald検定,ラグランジュ乗数検定 4 関数型と弾性値,限界性向  5 モデルの選択  5.1 モデルの選択と情報量基準 5.2 非入れ子型モデルの選択,J testと Encompassing test  5.3 ラムゼイテスト  
第4章 分散不均一
  1 分散不均一の性質  2 分散不均一のときのOLSの推定量と問題  3 分散不均一の検定  3.1 Goldfeld-Quandt test 3.2 Breusch-Pagan test,White test 4 EViewsによる分散不均一の検定  5 分散不均一が存在するときの修正  6 加重最小二乗法とデータの変換   
第5章 系列相関 
1 系列相関とは何か  2 系列相関と推定量  3 系列相関のパターン  3.1 ARモデル  3.2 MAモデル  3.3 ARMAモデル 3.4 自己相関,偏自己相関 4 系列相関の検定  4.1 Durbin-Watson test(DW test) 4.2 Q test  4.3 LM検定  5 系列相関がある場合の推定  5.1 Newey-Westの一致性のある推定 5.2 ARモデルの推定  5.3 MAモデル,ARMAモデルの推定  6 EViewsによる推定   
第6章 ラグのあるモデル,動学モデル,期待のモデル
  1 はじめに  2 分布ラグモデル(distributed lag model)  2.1 単純なラグのあるモデル 2.2 無限のラグを持つモデル 2.3 多項式ラグモデル(polynomial distributed lag model, Almon lag model) 3 部分調整モデル  4 期待のモデル  4.1 適応的期待形成  4.2 合理的期待形成モデル 5 操作変数法  5.1 どういうときに用いるか 5.2 IV法による推定  5.3 操作変数の選択  5.4 EViewsによる推計例  
第7章 連立方程式モデル 
1 連立方程式バイアス  1.1 経済活動の相互依存関係 1.2 誘導型とOLSの連立方程式バイアス 2 識別問題  2.1 丁度識別 2.2 過小識別 2.3 過剰識別 2.4 次数条件 3 2段階最小二乗法  4 EViewsによる2SLSの推計例  5 2SLSの仮説の検定  5.1 外生性の検定(exogeneity test)  5.2 系列相関  6 連立方程式体系の推定  6.1 SUR  6.2 3段階最小二乗法   
第8章 単位根と共和分 
1 データの定常性  2 単位根検定  2.1 単位根  2.2 DF test,ADF test 2.3 PP test  2.4 EViewsでの推計例  2.5 単位根検定の課題  3 共和分とEngle-Grangerの推定法  3.1 共和分関係  3.2 共和分の検定とECM  
第9章 時系列モデル
  1 VARモデル  1.1 VARモデルの考え方 1.2 説明変数とラグの長さの選択 1.3 EViewsによる推計例  2 因果性の検定  2.1 Grangerの意味での因果関係  2.2 EViewsでのGranger test  2.3 ブロック外生性 3 インパルス反応関数  4 予測誤差の分散分解  4.1 EViewsでの予測例 4.2 VECM  5 ARIMA  5.1 同定  5.2 推定  5.3 診断  5.4 予測  5.5 EViewsでの推定例 6 ARCH   
第10章 パネル分析
  1 パネルデータとその意義  1.1 パネルデータ  1.2 パネルデータの意義 1.3 パネルデータの問題 2 パネルデータのOLS推計  3 フィックスド・イフェクトモデル  3.1 ダミー変数を用いるケース  3.2 グループ内変換モデル(within-group estimator    model)  3.3 関連モデルと推定量 4 ランダム・イフェクトモデル  5 フィックスド・イフェクトモデルとランダム・   イフェクトモデルの選択  5.1 選択の考え方  5.2 Wu-Hausman test 5.3 補助回帰による検定  5.4 EViewsによるWu-Hausman検定  
第11章 質的選択モデルとトービット・モデル
  1 はじめに  1.1 質的選択とは何か 1.2 個票データの利点と問題点 2 プロビット・モデル,ロジット・モデル  2.1 OLSによる質的選択モデルの分析  2.2 プロビット・モデル,ロジット・モデルの考え方 3 EViewsでのプロビット・モデル,ロジット・モデルの推定例  3.1 プロビット・モデルの推定例 3.2 ロジット・モデルの推定例 4 分散不均一,過小定式化  4.1 分散不均一の問題  4.2 EViewsでの推定例  5 被説明変数に制約のあるモデル  5.1 切断分布モデル 5.2 トービット・モデル 5.3 仮説の検定  5.4 EViewsでの推計例  
第12章 実践のために 
1 はじめに・・あなたは何をやりたいのか  2 データの利用可能性とその性質,定式化について  2.1 データの利用可能性 2.2 データの性質 2.3 定式化の選択と構造変化 3 実例  3.1 労働調整速度 3.2 為替レートと合理的期待形成 3.3 教育費の分析 4 おわりに