いま・ここ経営論

常盤 文克著/片平 秀貴著/古川 一郎著
2010年2月19日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492502037 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:272

編集者コメント




 これからの経営は、米国型か日本型かという二者択一ではなく、そのいずれをも超えた経営を考え出し、実行していかなければならない。時間と空間を大切にし繁栄をつづける長寿企業は、長期的な戦略を立案・実行するのではなく、いま目の前にある課題を機会としてとらえ、ぶれることのない明確な経営の軸を持って、組織をあげて全力で取り組んでいる。


「いま・ここで」なすべき企業経営とは何か、明日の企業経営のあり方とは何か。経営環境に左右されない強い経営のあり方を、事例をもとに検証する。

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概要

社員が価値観を共鳴してイノベーションを起こす仕組みをつくる、経営環境に左右されない強い経営のあり方を、時間と空間を大切にし繁栄を続ける長寿企業の事例をもとに論証する。

目次


第1章 東海道新幹線物語
第2章 企業文化における時間と空間
第3章 自律的な組織を誘発するコトづくり
第4章 組織が燃え、人が育つということ
第5章 〔事例〕戦略なき戦略のパラドックス
第6章 「いま・ここ」を生き抜く経営

著者プロフィール

常盤文克
ときわ・ふみかつ

1933年生まれ。1957年東京理科大学理学部卒業。花王入社。米国スタンフォード大学留学後、大阪大学にて理学博士取得。研究所長、取締役、代表取締役社長、会長を歴任。現在は三菱地所社外取締役、NPO法人日本モノづくり学会会長など多方面で活躍。

主な著書に『知と経営』『質の経営論』(ともにダイヤモンド社)、『モノづくりのこころ』『コトづくりのちから』(ともに日経BP社)など。

片平秀貴
かたひら・ほたか

1948年生まれ。1970年国際基督教大学教養学部卒業。東京大学大学院経済学研究科を経て、大阪大学経済学部助教授、東京大学大学院経済学研究科教授を歴任。現在は丸の内ブランドフォーラム代表。専門はブランド論。

主な著書に『新版パワー・ブランドの本質』(ダイヤモンド社)、『世阿弥に学ぶ100年ブランドの本質』(ソフトバンククリエイティブ)、『超顧客主義』(共著、東洋経済新報社)など。

古川一郎
ふるかわ・いちろう

1956年生まれ。1979年東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了後、東北大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、一橋大学商学部助教授を経て、現在は一橋大学大学院商学研究科教授。専門はマーケティング。

主な著書に『地域活性化のマーケティング』(編、有斐閣)、『マーケティング・サイエンス入門』(共著、有斐閣)、『超顧客主義』(共著、東洋経済新報社)など。