「孫正義を“6分で落とした”伝説の男」
「ヤフーを飲み込んだ中国IT界の巨人」
中国IT界の巨人、アリババ(阿里巴巴)とその創業者であるジャック・マーの1999年から10年間の軌跡を描いたルポルタージュである『馬雲十年』の日本語版。
アリババは日本のソフトバンクとも関係が深く、ジャック・マーと孫正義氏は朋友同士でもある。アリババの歴史は中国インターネット・ビジネスの歴史であり、中国のインターネット界の現状を知ることは、グローバル化するビジネスに対応していくうえで日本人ビジネスマンにとっても必読の書である。
訳者まえがき はじめに:新しい危機の時代 第1章 創業期 ――険しい道 1990~2000 背景:あの時代 十八羅漢の起業 救いの神 孫正義 国際化という冒険 【人物スケッチ】 ハンドルネーム “老榕(ガジュマル)” 王峻涛 第2章 発展期 ――続く困難 2001~2002 背景:夢占いの時期 アリババの生みの親 関明生 「ひと巻きの布、一握りの金」 【人物スケッチ】 いい人 宮玉国 第3章 拡張期 ――広がる帝国 2003~2004 背景:悲喜こもごも SARS タオバオへの情熱 イーベイ・ホイットマンCEO アリババの変遷 【人物スケッチ】 北京派の男 楊ライ 馬雲の社員への詫び状 第4章 挑戦期 ――五里霧中 2005~2006 背景 大躍進の年 ホイットマンの苦難 「酋長」同盟 ヤフーチャイナの七年 「養子に来た子供」 再び南へ 【人物スケッチ】 007 李焜耀 第5章 円熟期――分かち合いの時代 2007~2008 背景:熱狂の時代 「終末の博士」の予言 突然の好況 馬雲にとっての「トップ」 「羅漢」の去就 タオバオは稼ぐ 中国ヤフーの変化 「冬を越えさせてくれ」 【人物スケッチ】 悲しい呉鷹 冬の使命 第6章 未来へ ――馬雲の「残酷な決定」 2009~ 背景 不退転の覚悟 「鉄の女」を阻止する アリババ帝国 私の残酷な決定 馬雲の「大言壮語」 一番書きたいものは「アリババの1001の過ち」 アリババの一〇年 早見表 社名一覧
張 剛 著者
ジャン ガン=ちょう ごう
ジャーナリスト
1997年山東大学法学院卒業後、『済南時報』に入社。夕刊紙部門での中国新聞賞の一等賞、また、全国ニュース大会の二等賞などを受賞。
2001年、北京に移り、『中国新聞週刊』、『財経時報』、『経済観察報』などのメディアを経て、商業雑誌『中国新時代』執行主編、『中国企業家』総編集室主任、『英才』執行主編を歴任。現在、「環球企業家」専門テーマ研究部総監。
永井麻生子 訳者
ながい あいこ
おあしすランゲージラボラトリー代表。
追手門学院大学国際教養学部アジア文化学科非常勤講師。 1987年4月より1988年1月まで北京師範大学対外漢語教学中心系基礎漢語専攻進修生。
商社勤務、日本語教師などを経て、1998年神戸市外国語大学大学院外国語学研究博士課程単位修得退学。2006年におあしすランゲージラボラトリーを設立。書籍、印刷物のほか、映像メディアなどの翻訳を手がけている。
訳書に『大地の慟哭 中国民工調査』(秦堯禹著、共訳、PHP研究所)などがある。
王 蓉美 訳者
わん ようみ
株式会社ジェーシーフレンド代表取締役。
1992年来日、専門学校で日本語を習得後、1998年大阪府立大学を卒業。同年上場IT企業に就職、翌年日本に帰化。
2001年有限会社ジェーシーフレンドを設立(2008年に株式会社 化)、2007年中国上海現地法人(SHANGHAI J C TRADING CO.,LTD.)を設立。現在、国際貿易業務・国際交流通訳・翻訳・日中出版社コーディネーター業務等の仕事を通じ日中両国の交流の促進に務めている。大阪国際空港(伊丹空港)で中国語教室を運営する。
訳書に『大地の慟哭 中国民工調査』(秦堯禹著、共訳、PHP研究所)がある。
http://www.jc-friend.com
王 彩麗 訳者
おう さいれい
天津外国語大学日本語学部講師。
2002年湖南大学大学院日本語研究科(修士課程)を卒業。在学中の2001年から2002年まで千葉大学に留学。天津外国語学院日本語学部講師を経て、2005年から神戸市外国語大学に留学。2006年神戸市外国語大学博士課程に入学し、2010年3月学位取得。日本語講師、中国語講師、国際交流通訳、翻訳等の仕事に携わっている。