たった1つの行動が、職場ストレスをなくしモチベーションを高める

石田 淳著/ダネール・ラトル著
2010年6月25日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492521854 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:176


内容紹介


 

あなたが、会社や自分の所属部署の成長を本気で考えているなら、新規事業計画と同じくらいに、いや、それ以上に職場ストレスの問題を重視すべきである。



あなたの会社や所属部署の売り上げが思うように伸びないのは、こうしたストレス問題が原因である可能性は高い。もし、順調に売り上げが伸びていたとするなら、ストレス問題が軽減されれば、さらに成長が望めたことだろう。つまり、あなたの会社や所属部署は、気づかないうちに、すでに多くの職場ストレスコストを支払い続けているのだ。



そして、それは会社だけの問題ではない。職場ストレスを放置することで、あなた個人も大きなコストを支払っていることに気づいてほしい。職場にストレッサーが存在すれば、あなたがストレスを受けるのはもちろんだが、あなたの部下や同僚もストレスに悩むことになる。



ストレスで塞ぎ込んでいる部下を見て、心穏やかでいられる人などいない。本当は助けたいのだが方法がなかっただけだろう。



「仕事なんだからストレスがあるのはしょうがない」



こう思い込むことで解決するしかなかったのではないか。それが当たり前だと割り切ってきたけれど、あなたは、そうした自分の手法に少なからず傷ついていたのではないかと思う。



職場ストレスを解消する方法はある。経営者でなくともマネージャークラスから試みられる方法がある。あなたの力で、もっと温かい職場をつくっていいのである。



もちろん、ストレスが職場から完全になくなるとは言えない。それに、ストレスは、それ自体では、いつも有害というわけではない。しかし、職場全体のパフォーマンスを落とし、会社に大きなコストを負わせ、何よりもあなたやあなたの大事な仕事仲間を苦しめているストレスは、いますぐ軽減していくべきである。



私と共著者のDarnell Lattalは、日本とアメリカでそれを可能にしてきた。本書では、我々の基本メソッドである行動科学マネジメントと、アメリカで注目を集め始めたトータル・リワード(金銭に頼らない総合的な報酬)の重要性を踏まえながら、従業員が喜びを持って自発的にパフォーマンスを高めていける職場づくりについて考えていくことにする。

                   (「はじめに」より)


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概要

経営にとってストレスほど高い代償はない。行動科学マネジメントの理論・手法と、米国で話題のトータル・リワードの重要性を踏まえながら、「職場ストレス」をなくす処方箋を提示。

目次


SECTION1 職場ストレスほど高いコストはない
CHAPTER1 どのようにストレスが現れるか
CHAPTER2 若者と職場のストレス
CHAPTER3 あらゆる階層に広がるストレス
         ――職種、性別、年齢とストレスの関係
CHAPTER4 暴力の条件
CHAPTER5 ある未来の終わり
SECTION2 ポジティブな職場文化を設計するには
CHAPTER6 働きやすい職場を作る
CHAPTER7 パフォーマンス管理のツール
         としての行動科学マネジメント
SECTION3 ストレスを減らすための
         個人的戦略と職場の戦略
CHAPTER8 ストレスの強い状況を解消する
         基本的スキル
CHAPTER9 怒りの良い作用と悪い作用
CHAPTER10 自己主張
CHAPTER11 公的な職場のサポート

 

著者プロフィール

石田 淳
いしだ あつし

社団法人行動科学マネジメント研究所所長。
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。

日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者。アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として展開。

精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてる科学的で実用的な手法は、 短期間で組織の8割の「できない人」を「できる人」に変えると、企業経営者などから絶大な支持を集める。また、社内マネジメントだけでなく、ビジネスパーソン個人が自ら成長する際に、今後、最も必要となる「セルフマネジメント」にも活用できるという手法として、各方面からさらなる注目を浴びる。現在は、組織活性化に悩む企業のコンサルティングをはじめ、セミナーや社内研修なども行い、ビジネス・教育の現場で活躍している。

著書に、『組織が大きく変わる最高の報酬』(日本能率協会マネジメントセンー)、『短期間で組織が変わる行動科学マネジメント』(ダイヤモンド社)、 『続かない女のための続ける技術』(剣持まよ著/石田淳監修、サンクチュアリ出版)、『続けたいことが続くツイッター100倍活用術』(サンマーク出版)、『超!部下マネジメント術』(インデックス・コミュニケーションズ)、『続ける技術』(フォレスト出版)、『すごい実行力』(三笠書房)などがある。

ホームページ  www.will-pm.jp
石田淳ツイッターhttp://twitter.com/tsudukeru

ダネール・ラトル
Darnell Lattal

Aubrey Daniels International(ADI)社 President & CEO。

行動科学マネジメントを通して、組織改善、経営幹部への指導、目標の達成、業績評価システム、リーダーシップとチームワーク、自己認識や自己管理に基づいたリーダーシップの創造など、様々な組織問題解決の手法を米国にて展開。米国における行動科学マネジメントの専門家。