「新・ぶら下がり社員」症候群

吉田 実著
2011年1月28日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492532836 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:208


辞めません、でも頑張りません。


 

会社を辞める気はない。でも、会社のために貢献するつもりもない。そんな社員が増えている。彼らのことを「新・ぶらさがり社員」と呼ぶ。新・ぶらさがり社員は目的を持たない。目的がないがゆえに、会社では時間を「潰す」ことに明け暮れ、常に70%の力で物事に取り組む。



成長意欲のない"個"の集団は何も生み出さないばかりか、組織全体の士気を下げていく。そんな社員が企業に蔓延すれば、優秀な人物は去っていくだろう。ぶらさがり社員の増加によって、企業は崩壊の危機に瀕することになるだろう。



これまで企業研修の講師として6000人以上の人材育成を手がけてきた人材育成会社シェイク代表取締役の吉田実氏は、新・ぶらさがり社員増加の実態に警鐘をならす。 解決策はひとつ。「働く目的」をもち、どう生きるかという問いに真摯に向き合う、そもそもの意識改革だ。



本書では現代の日本企業が抱える「ぶらさがり社員増加」の実態と、どのような人材変革が今求められているのかを、様々な事例や調査データを用いて解説。具体的解決策を紹介する。


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概要

「辞めません。でも、頑張りません」――自分を、組織を、未来を諦める社員が急増中。独自の調査データと10年の実践をもとに、「頑張らない」心理と「頑張りたくなる」方法を解明する。

目次


第1章 急増する「新・ぶら下がり社員」
辞めません。でも、頑張りません。
新・ぶら下がり社員の特徴
新・ぶら下がり社員を支配する、3つの諦め
新・ぶら下がり社員はいつぶら下がるのか
新・ぶら下がり社員の見抜き方
新・ぶら下がり社員の弊害
ぶら下がる心は本人を蝕む
もう昇進・昇格では、モチベーションは上がらない
企業や上司も意識を変えよ

第2章 なぜ若者は「頑張れない」のか?
新・ぶら下がり社員は時代が生んだ病である
何のために働けばいいのか
昇進はもはやビジネスマンの成功ではない
上司の指導不足が新・ぶら下がり社員を生んだ
新・ぶら下がり社員に根付く、人への不信感
自分を認められない新・ぶら下がり社員
「自分らしさ」とは何か
自由なライフスタイルに苦しめられている
高齢化社会が新・ぶら下がり社員を追い詰める
女性社員がくすぶる理由
それでも、諦めさせないために

第3章 新・ぶら下がり社員の「目の色」を変える処方箋
彼はなぜ目の色が変わったか
新・ぶら下がり社員を変えるのは「ミッション」だ
心の奥底のミッションを探すプロセス
彼が腐らずに再チャレンジできたのはなぜか
ぶれない自分の軸を見つけさせる
会社への不信感を取り払う
「わかっていてもできない」社員が、なぜやる気を出したのか
承認の場で新・ぶら下がり社員は変われる
彼はなぜリーダーとして目覚めたのか
新・ぶら下がり社員は早期治療が肝心
ミッションがもたらす7つの効果
ミッション・クエスト実践編
ミッション・クエストを継続させるには
型から入るのではなく、関係から入れ
効果はどれくらいで出るのか

第4章 新・ぶら下がり社員を増やすひと言、減らすひと言
若手・中堅社員は上司の「ひと言」をずっと覚えている
上司のひと言で部下のやる気は左右される
新・ぶら下がり社員を増やすひと言
新・ぶら下がり社員を減らすひと言
毒にも薬にもなるひと言
コミュニケーションとは想像力である

著者プロフィール

吉田 実
よしだ みのる

株式会社シェイク代表取締役社長。
大阪大学基礎工学部卒業後、住友商事株式会社に入社。 通信・放送局向けコンサルティング、設備機器の輸入販売を担当。 新事業の立ち上げなどにも関わる。

2003年、創業者森田英一の想いに共感し、株式会社シェイクに入社。 営業統括責任者として、大手企業を中心に営業を展開する。2009年9月より現職。

現在は、代表取締役として経営に携わるとともに、新入社員からマネジャー育成プログラムまで、 ファシリテーターとして幅広く活躍する。 ファシリテートは年間100回を数え、育成に携わった人数は6000人にのぼる。