リーダーシップをデザインする

未来に向けて舵をとる方法

ジョン・マエダ著/ベッキー・バーモント著/友重山桃訳
2013年2月22日 発売 在庫なし
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492533222 / サイズ:四六/上/136

深く、味わいのあるリーダーシップ論。

デザイナー/アーティスト/サイエンティスト/大学教授(MITメディアラボ)として活躍する著者が、全米有数の芸術大学学長になって考えたこと、学んだことをシンプルな言葉でまとめます。俺についてこい、型のリーダーではなく、思いがけずリーダーになってしまった普通の人が、チームの力を最大限発揮するために配慮すべき心得とは何か。読む人に勇気を与える一冊です。

(以下、日本語版への序文より)
僕には、「寅さん」がリーダー像の素晴らしい例に見える。確かに彼はおっちょこちょいで不器用だ。でも、彼には常に一つの目標がある。他の人たちがその人なりのベストを尽くすことを助けることだ。彼は人前で何度失敗しようとも恐れず、うまくいくまで突き進むのだ。

渥美清はその役を48回演じた――1969年から1995年の間、繰り返し、日本のみなさんのために。彼は「弱き者」を理解する「役者としてのリーダー」だった。

読者のみなさんには、この本を読み始める前に、この本を書いた人物を理解する手助けとして、寅さんのイメージを頭に描いてもらいたかった。僕はなにより、ありそうもないリーダーだ――名門大学の学長になった・・・・・・豆腐屋の息子だ。そして、過去と現在で学んだことを生かしながら、未来へ向けて舵を取る術を今もずっと学び続けている。

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概要

カリスマ性より人間性が、人を惹きつけ動かす力となる。自ら学び続ける未来のリーダーに贈る本。理想のリーダー像は「寅さん」だ。

目次

1 ここから始まる
2 クリエイティブとして
3 技術者として
4 教授として
5 人間として
6 ありがとう

著者プロフィール

ジョン・マエダ  【著】
じょん まえだ

世界的に著名なグラフィック・デザイナー、ビジュアル・アーティスト、コンピュータ・サイエンティスト。MITメディア・ラボでシンプリシティ・コンソーシアムを立ち上げ、E・ラッジ&ナンシー・アレン メディア・アーツ&サイエンス学科教授を務める。メディア・ラボ副所長を経て、2008年6月より、米国有数の芸術大学であるRISD(ロード・アイランド・スクール・オブ・デザイン)学長。スミソニアン・ナショナル・デザイン賞(アメリカ)、レイモンド・ローウィ財団賞(ドイツ)、毎日デザイン賞(日本)など、受賞歴多数。邦訳された著書に『MAEDA@MEDIA』『Design by Numbers』『シンプリシティの法則』などがある。

ベッキー・バーモント  【著】
べっきー ばーもんと

MITメディアラボ時代から、ジョン・マエダとともに仕事をしている。

友重山桃  【訳】
ともしげ ゆら

翻訳家。静岡県富士宮市生まれ、フランスで育つ。東京大学卒。主な訳書に『「ベルサイユのばら」で学ぶフランス語』(ソニーマガジンズ)、『みんなでワイワイしあわせごはん』、『親の家を片づけながら』、『親の家を片づけながら ふたりが遺したラブレター』(以上、ヴィレッジブックス)などがある。