事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック

塩野 誠著/宮下 和昌著
2015年8月28日 発売 在庫なし
定価 3,960円(税込)
ISBN:9784492533680 / サイズ:A5/並/432

《ビジネス法務の決定版》
こんな本がほしかった!!!
現場のビジネスパーソンが押さえておきたい法律の基本を一冊に凝縮。

「この案件、法的に問題はない?」
上司や経営陣からそう聞かれる機会は多い。
しかし、できることはといえば法務の担当部署に相談するか、インターネットで検索してみるか。
どちらを選んでも、解決のときは意外に遠い。
実は、「法的リスク」は多くのビジネスパーソンの日々の仕事に隣り合う課題なのである。

アイデアはいいのに、法律問題の整理でつまずいてしまう。
ビジネスについての深い知識や経験を持ちながらも、法律知識が追いつかず、スピーディな実行に至らない。

そんな悩みに応えるため、本書では法律書ではじめて、“ビジネスシーンからの「逆引き」式”を採用!
さまざまなビジネスシーンごとに、その状況下での法的リスクをとらえることが可能になる。

●経営戦略のポイントを“戦略のエッセンス”として簡潔に紹介!
●テーマごとのアウトラインを“法務チェックリスト”として利用できる!
●リアルなビジネスに必要不可欠な“法令の条文”がわかる!
●定評ある法律実用書・法律専門書の“リファレンスブック”としても活用できる!

【ビジネスに潜む法的リスクをシーン別に把握】
例1:新規事業の開発
  誰かの知的財産権を侵害していないか? →特許法、商標法
例2:業務の委託
  その対価の定め方に問題はないか? →下請代金支払遅延等防止法
例3:値上げ・値下げ交渉
  不用意なやり方はカルテルとされることも →独占禁止法
例4:プロモーション、ブランディング
  その宣伝、よく書きすぎてはいないか? →景品表示法

《目次》
Chapter1:戦略参謀のための基礎法学
Chapter2:収益改善戦略の法務
Chapter3:コスト削減戦略の法務
Chapter4:M&A戦略の法務

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概要

新企画、取引先との契約、経営企画…ビジネスマンが「現場で使える」を最重視!法務部員以外のための「逆引き」ハンドブック。

目次

Chapter1:戦略参謀のための基礎法学
《法務に関する基礎知識》
 1-1 法的リスク
 1-2 訴訟リスク
 1-3 株式会社の機関
 1-4 リーガル・リサーチ
《契約に関する基礎知識》
 1-5 契約・契約書
 1-6 契約違反の効果
 1-7 秘密保持契約
 1-8 業務委託契約

Chapter2:収益改善戦略の法務
《販売単価に関する戦略》
 2-1 価格設定
 2-2 有料化・値上げ
 2-3 後払い/割賦払い
《販売量に関する戦略》
 2-4 市場シェア拡大
 2-5 ブランディング
 2-6 販売プロモーション
 2-7 流通チャネルの拡大
 2-8 新規事業開発

Chapter3:コスト削減戦略の法務
《各コスト費目共通の打ち手》
 3-1 ボリュームディスカウント
 3-2 ベンチマーキング
 3-3 中間流通等の省略(中抜き)
《各コスト費目特有の打ち手》
 3-4 人件費削減①(賃金削減)
 3-5 人件費削減②(ストック・オプション)
 3-6 人件費削減③(人員削減)
 3-7 不動産賃料削減

Chapter4:M&A戦略の法務
《M&Aのプロセス》
 4-1 総論─M&Aプロセスと法務
 4-2 プロセス①─準備
 4-3 プロセス②─交渉
 4-4 プロセス③─実行
 4-5 プロセス④─運営
《M&Aのスキーム》
 4-6 M&Aのスキーム
 4-7 スキーム①─提携・合弁
 4-8 スキーム②─事業の取得
 4-9 スキーム③─株式の取得
 4-10 スキーム④─会社の取得

著者プロフィール

塩野 誠  【著】
しおの まこと

シティバンク銀行、ゴールドマン・サックス証券、ベイン&カンパニー、ライブドア証券(取締役副社長)等を経て現職。経営共創基盤では国内外の大企業、ベンチャー企業、政府機関の戦略立案・実行、M&Aアドバイザリー、事業提携、組織ガバナンス設計、企業再生、危機管理に従事。大学や企業でM&A実務や交渉学の講師も務める。
人工知能学会倫理委員会委員、政府系実証事業採択審査委員会等の委員を多く務める。
慶應義塾大学法学部卒、ワシントン大学ロースクール法学修士(LLM)
著書に『リアルスタートアップ――若者のための戦略的キャリアと起業の技術』
『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』等がある。

宮下 和昌  【著】
みやした かずまさ

ソフトバンクにおいて、持株会社及び戦略事業子会社の法務部門を兼務し、事業提携・M&A、戦略シナリオの策定、訴訟対応、新規事業開発、レギュラトリ、契約審査等の各種業務に従事。IGPI参画後は、戦略コンサルタントとして、ベンチャー企業の業務改善から大手企業の海外進出まで幅広い分野において、事業・法務横断的なアドバイザリーサービスを提供。
慶應義塾大学総合政策学部卒。
『電気通信事業における接続と競争政策』(共著)、『コンメンタールNTT法』(共著)、『垂直統合事業者による価格設定行為につき排除型私的独占が認定された事例-東京高裁平成21.5.29判決-』等、通信法・競争法に関する著書・論文を公表。