不動産は「物語力」で再生する

川井 徳子著
2011年11月25日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492557006 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:216

土地のメッセージを読み解く

「不良債権」を宝石に変える




仕事にも人生にも、必ず再生のためのシナリオがある。再生の成否を左右するのは、その人が持つ世界観である。その世界観を育む最も有効な方法は、物語をつむぐ力を身に付けること。「物語力」こそが、再生を成功させる秘訣である。



著者は、不良債権のホテルを『ミシュランガイド 京都・大阪・神戸・奈良2012』で紹介される有料ホテル「ホテルアジール・奈良」に再生したり、荒れ果てた南禅寺界隈の5000坪の庭園「
何有荘
かいうそう
」を3年で再生させ、クリスティーズを通して世界的企業の創業者に売却した経験を持つ。


本書では、土地のメッセージを読み解き不良債権を宝石に変える再生のノウハウを、「物語」をキーワードに解説する。

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概要

荒れ果てた南禅寺5000坪の庭園「何有荘」を3年で甦らせ、クリスティーズを通して世界的企業の創業者に売却。不動産再生のプロが「物語」をキーワードに不良不動産をお宝に変える。

目次


第1章 不動産再生の物語は寂れてしまった名園から
第2章 不動産は「物語力」で再生する
第3章 私自身の人生を再生する
第4章 人生は「物語力」で再生する
第5章 壊れかけたビジネスを再生させる
第6章 経営の本質とは
第7章 日本の明日のために

 

著者プロフィール

川井徳子
かわい・のりこ

不動産業、運送業、観光業など5つの会社を束ねるノブレスグループの代表。
1958年奈良県生まれ。立命館大学卒業(西洋史専攻)。

学生時代より阿部謹也氏に傾倒。その影響から、表面的な事象だけで社会を理解することは危険と感じ、常に事象の奥底や裏側にあることを知ろうとすることを学ぶ。「ホテルアジール」は、阿部史学の影響による命名である。大阪21世紀協会が主催する21世紀塾にて米山俊直氏に師事。その後、日置弘一郎氏(京都大学大学院経済学研究科教授)と中牧弘允氏(国立民族学博物館民族文化研究部教授)が主宰する国立民族学博物館における経営人類学の共同研究へ参加し、討論に加わる。何有荘の事業展開は、日置氏の指導によるところが大きい。

97年に父親の会社を引き継ぎ、数々の困難を乗り越えながら、多くの不良債権物件を「物語力」で甦らせた。現在は「再生」をテーマに、疲弊した地方経済の活性に全力を投じている。