戦略としてのブランド

鬼頭 孝幸著
2012年10月12日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492557211 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:274


なぜソニー、パナソニックは、アップル、サムスンに負けたのか?

なぜP&Gやネスレに並ぶ日本ブランドが育っていないのか?



気鋭の戦略コンサルタントが

グローバルで勝てるブランドをつくるための

6つのパターンと7つの処方箋を詳説



ブランドづくりは成長戦略とその実行そのものである。

世界で勝てるブランドをいかにつくるか。

新たな"成功の方程式""勝ちパターン"のあり方が

海外企業、また奮闘する日本企業の事例から学べる。



グローバルで勝てるブランドをつくる6つのパターン

ハイプレステージ型:エルメス、フェラーリ、ドゥ・ラ・メール・・・

プロダクトアウト型:アップル、レッドブル、デル・・・

グローバルメガブランド型:P&G、ロレアル・・・

グローバルストアブランド型:ZARA、H&M・・・

コーポレートブランド型:サムスン、LG、フォルクスワーゲン・・・

マルチローカルブランド型:ネスレ、アンハイザー・ブッシュ・インベブ・・・



グローバルで勝てるブランドをつくる7つの処方箋

処方箋1グローバル市場をよく知る

処方箋2明快なビジョンをつくり共有する

処方箋3勝負する領域を選択し、"戦い方"を考える

処方箋4ブランドポジショニングを定義する

処方箋5自社の"勝ちパターン"をつくる

処方箋6価値創出バリューチェーンをつくる

処方箋7コンセプト/オペレーションを動かす組織体制、仕組みを整える


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概要

欧米のグローバル企業や韓国サムスンなどの後塵を拝している日本企業が世界市場で勝てるブランドをつくるためにはどうしたらいいのか? 気鋭の戦略コンサルタントがその具体的な処方箋を提示する。

目次


第1章 日本企業のブランドはなぜ凋落したか
  日本企業ブランドの現状  
  80年代までの成功の背景
  "失われた20年間"で崩れた日本企業の成功方程式
  新たな"勝ちパターン"を作ろう!

第2章 ブランドづくりは成長戦略とその実行そのもの
  ブランドとは何か
  ブランドとは、単なるマーケティングの1テーマではない
  成功企業ほど、グローバルでのブランドづくりを重視している
  戦略的なブランド構築が苦手だということを自覚する
  ブランドに関する誤った認識を正す

第3章 グローバルで勝てるブランドを構築する6つのパターン
  ブランド構築の6つのパターン
  ハイプレステージ型:
    徹底したこだわりと独創的な価値で世界の富裕層を魅了する
  プロダクトアウト型:
    独自性の強い製品、イノベーティブな製品で勝負する
  グローバルメガブランド型:
    世界で愛されるメガブランドを複数育成・展開する
  グローバルストアブランド型:
    優れたオペレーションを武器にグローバル化する
  コーポレートブランド型:
    各エリアに最適なプロダクトミックスで攻め込む
  マルチローカルブランド型:
    地元密着のローカルブランドを多数束ねる

第4章 グローバル・ブランドマネジメント・プラットフォーム
  「コンセプト」×「オペレーション」×「組織」が土台となる
  「コンセプト」=ブランドづくりの基本デザイン
  「オペレーション」=「コンセプト」を実現するプロセス・機能
  「組織」=実行のための組織体制、人材、仕組み

第5章 グローバルで勝てるブランドをつくる  7つの処方箋
  新たな勝ちパターン実現に必要な発想の転換
  コンセプトづくりの処方箋
  オペレーション設計の処方箋
  組織構築の処方箋
  「プラットフォーム」は"あるべき姿"起点でつくる

第6章 "グローバルブランド"づくりへの日本企業の挑戦
  ファーストリテイリング(グローバルストアブランド型/プロダクトアウト型)
  コマツ(コーポレートブランド型)
  日産自動車(コーポレートブランド型)
  ユニ・チャーム(グローバルメガブランド型)
  資生堂(グローバルメガブランド型/ハイプレステージ型)

著者プロフィール

鬼頭孝幸
きとう たかゆき

(株)ローランド・ベルガー パートナー
静岡県出身。東京大学法学部卒業。米系戦略コンサルティング・ファーム、ベンチャー経営を経て、2000年9月ローランド・ベルガーに参画。アパレル、化粧品、トイレタリー、食品・飲料、小売など消費財・流通業界を中心に、ブランドマネジメント、海外・新興国戦略、事業戦略、マーケティング戦略などの立案・実行支援に豊富な経験を持つ。

著書に『ブランドのレシピ』(日本能率協会マネジメントセンター)、『事業戦略のレシピ』(共著、同)がある。