金融危機の本質は何か

野口 悠紀雄著
2009年1月30日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492601778 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:344

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概要

サブプライム問題は金融危機へと波及した。そこで使われたデリバティブ取引は諸悪の根源なのか? ファイナンス理論とその正しい使い方を現実に即して面白く読ませる。

目次

第I部  金融・証券投資の大成功と大失敗
 第1章 世界を揺るがすアメリカ金融危機
 第2章 バフェットはなぜ大金持ちになれたか?
 第3章 ロスチャイルドの大成功
 第4章 エンロンの大失敗
 第5章 スーパースターの大失敗

第II部  金融・証券投資の基礎理論
 第6章 市場価格は正しいか?
 第7章 株価はランダムウォークする
 第8章 合理的な投資とは分散投資
 第9章 分散投資理論の精密化

第III部 リスクコントロールの理論と手法
 第10章 先物取引によるリスク回避
 第11章 為替先物、円キャリー、FX取引
 第12章 オプションとそのプライシング
 第13章 ブラック=ショールズ式
 第14章 不良債権の評価とCDS
 第15章 CAPMが示す深遠な投資哲学

第IV部  ファイナンス理論をどう役立てるか?
 第16章 日本は金融立国できるか?
 第17章 結局のところファイナンス理論は役に立つか?
 

著者プロフィール

野口悠紀雄
のぐち ゆきお

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。

主要著書 『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『野口悠紀雄の 「超」経済脳で考える』(東洋経済新報社、2007年)、『戦後日本経済史』(新潮社、2008年)、『金融危機の本質は何か』(東洋経済新報社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)

 ホームページ http://www.noguchi.co.jp/