金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい

1時間でわかる格差社会の増税論

ポール・クルーグマン著/ジョージ・パパンドレウ著/ニュート・ギングリッチ著/アーサー・ラッファー著/町田 敦夫訳
2014年5月23日 発売 在庫なし
定価 1,320円(税込)
ISBN:9784492610626 / サイズ:四六/並/176

金持ちからもっと税金をとるべきか。

この、現代社会のきわめて重要なテーマについて、
4人の知性が激論を交わします。

カナダの有名な有名な討論番組、ムンク・ディベートの
書籍化。

クルーグマンとパパンドレウは、金持ち増税に賛成。

・スーパーリッチの税負担をちょっと増やしても経済に悪影響はない。
・平等な社会のほうがいろいろな面で望ましい、

というのがその根拠です。

一方のギングリッチとラッファーは、金持ち増税に反対。

・がんばって成功した人からむしりとってそうでない人に渡すような社会でいいのか。
・増税しても、金持ちは賢い弁護士をやとって抜け道を探し出す。
・増税の前に、政府を改革して効率化するべきだ、

というのがその根拠です。

税の問題は、つきつめれば、誰からとって誰に与えるか、という問題になります。
その問題を考えるときの主要な論点を網羅した本です。

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概要

財政赤字、貧困対策、高齢社会、失業対策。この膨大なコストを誰がどう負担するのか? 成熟国家の重要課題を4大知性が大激論。

目次

第1章 金持ちからもっと税金を取るべきか?

賛成: ポール・クルーグマン、ジョージ・パパンドレウ
反対: ニュート・ギングリッチ、アーサー・ラッファー


第2章 ギングリッチへのインタビュー
一律10%課税はどうか

第3章 クルーグマンへのインタビュー
金持ちは最高税率70%でもいける

第4章 ラッファーへのインタビュー
税制を改革して12%の一律課税に

著者プロフィール

ポール・クルーグマン  【著】
ぽーる くるーぐまん

ノーベル経済学賞受賞経済学者。ニューヨーク・タイムズ紙の著名コラムニスト。舌鋒鋭い経済評論で有名。『さっさと不況を終わらせろ』など、著書多数。

ジョージ・パパンドレウ  【著】
じょーじ ぱぱんどれう

2009~2011年にギリシャの首相を務める。「ギリシャ最悪の年に最善の対処をした」としてフォーリン・ポリシー誌の「世界の頭脳トップ100」に選出。

ニュート・ギングリッチ  【著】
にゅーと ぎんぐりっち

24冊の著書を持つ米国の著名な政治家。1995年にタイム誌の「今年の人」に選出。ワシントン・タイムズ紙からは「かけがえのない指導者」と称された。

アーサー・ラッファー  【著】
あーさー らっふぁー

「サプライサイド経済学の父」として有名な経済学者。ロナルド・レーガン大統領の経済顧問を務め、マーガレット・サッチャー首相の財政政策にも助言した。

町田 敦夫  【訳】
まちだ あつお

翻訳家。『背番号10のファンタジスタ』(ベースボール・マガジン社)、『目で見る脳の働き』(さ・え・ら書房)などの訳書を出すかたわら、『ナショナルジオグラフィック日本版』『クーリエ・ジャポン』などで雑誌記事を翻訳。映画『レスラー』、海外ドラマ『名探偵モンク』など映像メディアの翻訳も多い。