アルファを求める男たち

バーンスタイン,P.L.著/山口 勝業訳
2009年9月18日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492654279 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:432


編集者コメント




 資産運用理論の伝道師、バーンスタインの最後の著作。1990年代の米国投資業界の激変を土台として支えてきた「金融理論」が、どのように資産運用の実務に応用されていったかを、カーネマン、シラー、セイラー、マーコヴィッツ、サミュエルソンといった投資運用の理論家たち、またバークレイズ、ゴールドマンサックスといった実務家たちの世界に焦点を当てて描く。



 前著にあたる『証券投資の思想革命』(キャピタル・アイデア)が市場の動きに即したパッシブ運用やインデックス運用によるベータ(β)を求める1950年代以降90年当時にいたる投資運用の世界の発展を描いたのに対して、本書(キャピタル・アイデア・エヴォルビング)ではそれ以降90年代のベンチマークを上回るアクティブ運用と超過収益率(α)を求める新たな方法へと変貌していく投資運用の世界が描かれている。

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概要

1960年代後半からの米国投資業界の激変を土台として支えてきた「理論」が、どのように資産運用の実務に応用されていったかを、人物に焦点を当てて描いた魅力的な書。

目次


第I部  行動ファイナンスからの攻撃

第II部  理論家たち

第III部 実務家たち

第IV部  キャピタル・アイデアの将来

 

著者プロフィール

ピーター・L・バーンスタイン
Peter L. Bernstein

1919年ニューヨーク生まれ.ハーバード大学卒業後,ニューヨーク連銀を経て,空軍大尉として欧州に従軍.戦後,ウィリアムズ大学で教鞭をとった後,1951年投資顧問会社バーンスタイン・マコーレーに勤務.1973年にピーター・L・バーンスタイン社を設立し,機関投資家や事業法人を中心にコンサルティング活動を続ける.

1974年から『ジャーナル・オブ・ポートフォリオ・マネジメント』誌を創刊し,編集長を長年務める.同誌は学者も実務家も寄稿するユニークな投資マネジメントに関する専門誌で,象牙の塔で生まれたキャピタル・アイデアがウォール街へ浸透していくうえで欠かせない存在となった.

金融経済学と現代ポートフォリオ理論を投資実務の世界に導入してきた語り部として,『証券投資の思想革命』『リスク』『ゴールド』など多くの著作がある。

2009年6月逝去.

訳者紹介

山口勝業
やまぐち・かつなり

1955年生まれ。1979年一橋大学社会学部卒、1986年イェール大学経営大学院修士、2008年専修大学大学院博士(経済学)。 日本ファイナンス学会常任理事、行動経済学会常任理事、日本証券アナリスト協会試験委員。

1979年日本長期信用銀行入行、LTCB-MASインベストメント・マネジメント、長銀投資顧問で株式ファンド・マネジャーを努め、2000年よりイボットソン・アソシエイツ・ジャパン(株)代表取締役社長。

著書に、『日本経済のリスク・プレミアム』東洋経済新報社、2007年、ほか論文多数。訳書に、『証券投資の思想革命(普及版)』(共訳、P. バーンスタイン著、東洋経済新報社、2006年)などがある。