20XX年 世界大恐慌の足音

高田 創著
2012年12月14日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492654484 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:232

 世界経済が収縮するなかで、パイの奪い合いが始まっている。 




民間エコノミストが、収縮する世界経済の行方を見通し、実はそこには「日本にとってチャンスと言える側面もあるのだ」として戦略的な行動を訴えかけた本です。



日米欧に新興国をも巻き込んで、世界経済が収縮しています。そこで始まったのは、パイの奪い合いです。欧米は通貨切り下げを画策し、円高傾向は止まりません。世界中の人々が不満を抱え、政治が不安定化しています。80年前の世界大恐慌にも似た情勢が、世界を覆っているのです。



日本経済に対する人々の実感も決してよくありません。しかし著者は「世界の危機を前に、実は日本に大きなチャンスが回ってきた」と見ます。欧米は今、バランスシート調整――バブル後の日本が経験した経済の立て直し――に懸命ですが、日本はひと足先にそれを終え、「筋肉質の構造に転換した」。半面で「前向きに考える楽観とリスクマネーを供給する官民のメカニズムを失ってしまった」。日本は国債や預金での資金調達力が高く、その安定した金融力を戦略的に投資活動に振り向けるべきだ、と著者は訴えます。

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概要

世界経済の収縮が止まらない。欧米は通貨切り下げに走り、利益の奪い合いが激化する。だが日本にも武器はあるはず。国と企業の生き残り戦略を探る。

目次


序 章 各国に芽生える「戦時」の意識
第1章 「新重商主義」はなぜ起きたのか
第2章 戦場となる国債市場
第3章 欧州危機の本質
第4章 経済戦争の背景にあるバランスシート調整
第5章 五つの「日本化現象」
第6章 「日本化現象」はいつまで続くか
第7章 世界経済戦争の行方
第8章 日本に戦略はあるのか
終 章 日本はまだ「持っている国」だ

著者プロフィール

高田 創
たかた・はじめ

みずほ総合研究所常務執行役員調査本部長,チーフエコノミスト.
1982年,東京大学経済学部卒.1986年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学).
1982年日本興業銀行入行.1997年興銀証券市場営業グループ投資戦略部チーフストラテジスト.2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長チーフストラテジスト,2011年執行役員チーフストラテジスト.2011年7月より現職.

著書に『国債暴落』中央公論新社,『日本のプライベートエクイティ』『金融不況脱出』日本経済新聞社,『銀行の戦略転換』『金融市場の勝者』『金融社会主義』『世界国債暴落』東洋経済新報社(いずれも共著).