決定版 ビットコイン&ブロックチェーン

岡田 仁志著
2018年4月13日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492681435 / サイズ:四六/並/240

社会を激変させるプラットフォームの全貌
仮想通貨の第一人者による本格解説書!

ブロックチェーンに対する社会の反応は、インターネットの初期を見るようです。

そんなものは空っぽの洞窟だと揶揄されていた頃から、
インターネットにビジネスの可能性を見出した人がいました。

彼らはEコマースという新しい商圏を拓き、
やがて電子マネーが登場するとインターネット空間はビジネスの場として完成します。

シリコンバレーがインターネット空間の首都となったとき、
後発国に残されていたのはローカライズの単調な作業でした。

新しい技術がビジネスの実を結ぶことは稀でも、
イノベーションに乗り遅れたときのダメージは測り知れません。

仮想通貨とブロックチェーンが作り出す
新しいプラットフォームの主導権をめぐる競争はすでに始まっています。

この動きを考察する大前提は、
ブロックチェーンを生み出したビットコインの仕組みを正しく理解することです。

それは、仮想通貨の限界を知るためにも、
ブロックチェーンの可能性を知るためにも、必ず役に立つはずです。

■本書の3つのポイント

1.ビットコインとブロックチェーンの仕組みがわかる

明確な運営主体のないビットコインが、なぜ動き続けるのか? マイニングとは何か?
支払→記録→採掘→報酬→承認→発生という6つのステップを丁寧に追いながら
その仕組みを具体的に解説します。

2.仮想通貨と電子マネーの違いがわかる

日本でも普及している電子マネーは個人間の決済には使えません。
中国で急速に普及しているモバイル決済サービスでは個人間決済が可能です。
その違いは何か? 決済サービスの現状と課題を解説します。

3.いま世界で起きていることがわかる

いま世界では、現金が姿を消すという社会現象が相次いで起こっています。
中国だけでなく、アフリカ諸国でも、スウェーデンでも現金が姿を消しています。
この潮流は日本にもやって来るのか? 新しい経済圏の現状と課題を解説します。 

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概要

密接不可分に扱うことが発展のためのロードマップ。ECとSNSが決済システムを取り入れる時、経済システムはさらに大きく変貌する

目次

はじめに
第1章 ビットコインはどうやって動いているのか
第2章 仮想通貨は電子マネーと何が違うのか
第3章 仮想通貨の分裂
第4章 ブロックチェーンエコノミーの時代へ
第5章 仮想通貨は貨幣なのか
終 章 主導権を握る競争は始まっている
おわりに

著者プロフィール

岡田・仁志  【著】
おかだ ひとし

国立情報学研究所准教授。1965年大阪府生まれ。東京大学法学部第一類(私法コース)、第二類(公法コース)卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程修了。同研究科博士後期課程中退。博士(国際公共政策)。同研究科個人金融サービス寄附講座助手を経て、2000年から国立情報学研究所助教授。2007年より現職。総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻准教授(併任)。専門は電子商取引や電子マネーなどのITサービスに対する消費者の受容行動と公共政策。著書に、『仮想通貨』(共著、東洋経済新報社)、『電子マネーがわかる』(日本経済新聞出版社)などがある。