医療と介護の世代間格差

田近 栄治編/佐藤 主光編
2005年8月26日 発売
定価 4,180円(税込)
ISBN:9784492701119 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:354

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概要

「医療の質を損なうことなく、医療コストを削減する」という切迫する大命題に対して、経済学の理論と実証分析の手法で、「インセンティブ」に働きかける制度設計が重要だと説く。

目次


第1)部 医療費の現状
 1章 自己負担率の変化と患者の受診行動
 2章 老人医療の価格弾力性の計測と最適自己負担率
      ~国保レセプトデータを用いた検証
 3章 特定疾病における医療費格差
      ~診療行為の標準化に向けて

第2)部 医療供給体制
 4章 高齢者医療費の格差、公私医療機関の併存、および公的規制
 5章 平成14年診療報酬マイナス改定は機能したのか?
      ~整形外科レセプトデータを利用した医師誘発需要の検証
 6章 保険の経済理論からみた「混合診療」

第3)部 医療制度改革・政策提言
 7章 介護保険の現状と持続可能性
 8章 介護保険と老人保健の利用給付関係の検討
      ~個票データを用いた栃木県大田原市における例
 9章 喫煙習慣に関する経済学分析
      ~合理的依存症モデル神話とその再検討
 10章 喫煙習慣の世代間連鎖に関する計量経済学分析
 11章 保険者機能と世代間利害調整
 12章 公的医療保険と代替的民間医療保険の収斂化現象
      ~ドイツの経験からみる代替的民間医療保険の可能性と限界
 13章 保険者機能と管理競争
      ~ガバナンス改革の観点からの分析と提言
 14章 これからの医療と医療政策
      ~国際化、情報化、高齢化と生命科学の時代