新興国投資ガイドブック

藤田 勉著
2011年8月19日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492732816 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:296


資産の日本一極集中はリスクが大。 長期の国際分散投資が成功のカギとなる!



 現在の日本の金融資産の収益率は今後も低い水準にとどまると考えられます。また、資源価格の高騰によりコストプッシュインフレが発生すれば、インフレ率が上昇する分、低金利の預金の価値は実質的に目減りすることとなります。その上、財政破綻リスクもゼロではなく、東日本大震災に見られるように、自然災害リスク等もあるため、日本だけに資産を集中することはリスクが高く、収益率もあまり期待できません。



 一方で、新興国はリスクは高いものの高い成長率が見込まれます。このため、投資収益を高め、リスク分散をはかるために、新興国投資を含む国際分散投資が望ましいと言えます。



 本書では、主要新興国経済(特にBRICs[ブラジル・ロシア・インド・中国]、韓国、メキシコ、インドネシア、台湾、トルコ、南アフリカ)を中心に分析し、高い収益率だけでなくそのリスクとリスクへの対処法を丁寧に解説します。



 また、新興国投資成功の法則として、情報収集の仕方や大局観の作り方、アセットアロケーション戦略なども指南し、個人投資家が新興国に投資する上で必要な情報がつまった内容となっています。


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概要

主要新興国経済・金融の歴史、現状、展望を中心に紹介し、高い成長性のみならずそのリスクとコントロールの方法について丁寧に解説。新興国を含めた投資戦略を考える上で必携の書。

目次


第1章 到来する新興国投資時代
第2章 新興国経済の展望
第3章 主要新興国経済の概要
第4章 急拡大する新興国の金融市場
第5章 新興国バブル説の検証
第6章 新興国投資成功の法則

 

著者プロフィール

藤田 勉
ふじた・つとむ

シティグループ証券株式会社取締役副会長.シティ資本市場研究所理事長.
一橋大学大学院博士課程修了,経営法博士.慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員.慶應義塾大学「グローバル金融市場論」講師.内閣官房経済部市場動向研究会委員,経済産業省企業価値研究会委員,環境省環境金融行動原則起草委員会委員,早稲田大学商学部講師,第20回日本証券アナリスト大会実行委員会委員長などを歴任.米国公認証券アナリスト,ニューヨーク証券アナリスト協会レギュラー会員,日本証券アナリスト協会検定会員.
2006~2010年日経アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位.

著書に『新会社法で変わる敵対的買収』(東洋経済新報社,2005年),『三角合併とTOBのすべて』(金融財政事情研究会,2007年),『はじめてのグローバル金融市場論』(毎日新聞社,2009年),『上場会社法制の国際比較』(中央経済社,2010年),『震災で日本経済はどうなるか』(日本経済新聞出版社,2011年)他多数.