証券アナリストのための企業分析(第4版)

定量・定性分析と投資価値評価

日本証券アナリスト協会編/北川 哲雄著/加藤 直樹著/貝増 眞著
2013年9月27日 発売
定価 2,860円(税込)
ISBN:9784492732953 / サイズ:A5/並/264

3種類の会計基準(「日本基準」「米国基準」「IFRS」)に全面的に対応した、証券アナリストの基本である「財務・証券分析」を学ぶための入門テキスト。企業分析・財務分析・業界分析を一体で理解できる。
証券アナリストとは、投資対象企業の分析を行い、そのうえで投資推奨を行うリサーチャーを指す。より広義には、資産運用・管理を行うポートフォリオ・マネジャーや投資方針を策定するストラテジストなど、資本市場において多様な投資意思決定プロセスに関与するプロフェッショナルを総称する。
本書では、証券アナリスト業務を遂行するうえで理解すべき必須の内容が、以下の4部16章で構成されている。
第Ⅰ部「証券アナリストの機能と役割」では、証券アナリストの歴史を概観したうえで、資本市場において果たす証券アナリストの役割、長期業績予想の意義などの基本的事項を学ぶ。
第Ⅱ部「企業分析の基礎」は、個別企業の投資評価に際して必要となる、マクロ経済・産業等の企業を取り巻く広範な環境の分析について学ぶ。加えて、企業による重要な非財務の発信情報の把握について論じる。
第Ⅲ部「財務情報の分析」では、分析対象企業の主要な財務諸表、財務情報に対して留意すべき点を理解する。さらに、「日本基準」「米国基準」「IFRS」の3つ会計基準への対処について論じる。
第Ⅳ部「投資価値評価と投資格付」では、投資意見を形成するうえで必要となる、さまざまな投資評価手法を紹介するとともに、投資格付について論じる。

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概要

証券アナリストの基本である「財務・証券分析」を学ぶための基本テキスト。企業分析から財務分析・業界分析まで一体で理解できる。

目次

はしがき
序 章 あるアナリストの1日
第Ⅰ部 証券アナリストの機能と役割
第1章 証券アナリストの誕生と役割
第2章 証券アナリストが資本市場で果たす役割
第3章 証券アナリスト・投資家に与えられる情報
第4章 投資情報の作成~時間軸と業績予想の重要性
第5章 証券アナリストとインテグリティ
第Ⅱ部 企業分析の基礎
第6章 マクロ環境分析
第7章 産業分析
第8章 広範な企業価値関連情報の把握
第Ⅲ部 財務情報の分析
第9章 並存する4つの企業会計基準
第10章 主要な財務諸表の理解(1) 
第11章 主要な財務諸表の理解(2)
第12章 過去の趨勢分析)
第13章 株式市場からの評価に係わる指標と企業の財務政策
第Ⅳ部 投資価値評価と投資格付
第14章 資本コスト
第15章 投資評価のさまざまな手法
第16章 投資格付
索引

著者プロフィール

日本証券アナリスト協会  【編】
にっぽんしょうけんあなりすときょうかい

北川 哲雄  【著】
きたがわ てつお

1975年、早稲田大学商学部卒業、同大学院修士過程修了後、中央大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。野村総合研究所およびモルガン信託銀行(現JPモルガン・アセット・マネジメント)調査部等においてアナリスト・調査部長を経験ののち、現在、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。主要著書に『アナリストのための企業分析と資本市場』(東洋経済新報社、2000年)、『資本市場ネットワーク論:IR・アナリスト・ガバナンス』(文眞堂、2007年)、『IRユニバーシティ』(国際商業出版、2010年)がある。

加藤 直樹  【著】
かとう なおき

1989年早稲田大学大学院商学研究科修了。日興證券、日興リサーチセンターでアナリスト業務、IR業務に携わった後、プライスウォーターハスウクーパースを経て、(株)日本格付研究所事業格付部チーフアナリスト。主要著作に『時価会計導入後の企業会計』(共著、東洋経済新報社、1999年)など。

貝増 眞  【著】
かいます まこと

1977年、一橋大学商学部卒業後、野村総合研究所に入社、企業調査部で証券アナリスト業務に就く。野村総合研究所公益インフラ産業調査室長、大阪調査部次長、野村アセット・マネジメント企業調査部チーフアナリスト、野村證券企業調査部主席研究員などを経て、2008年、日本証券アナリスト協会・教育第1企画部長、2013年、理事・教育第1企画部長(現職)。2011年5月~2013年3月、財務会計基準機構・基準諮問会議委員(兼務)、2013年4月、企業会計基準委員会オブザーバー(兼務)。著書は「HOYA NEW VISION」(㈱HOYA45年誌)。