ユニクロ症候群

小島 健輔著
2010年7月30日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492761915 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:232


ユニクロの栄華はいつまで続くのか?



縮小が止まらない衣料品市場のなかで、ユニクロの驚異的な成功の背景には、「経済の衰退と若者の感性圧縮による消費文明の退化」がある。



「ユニクロ症候群」とも言うべき広範な社会現象を、衰退する日本と興隆するアジアによる「グローバル平等化」という消費スタイルから産業構造にまで及んでいる歴史的変化を衣料品業界から、家電業界、自動車業界まで拡大して分析する。ユニクロの栄華はいつまで続くのか?



ファッションビジネスの第一人者による警世の書。

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概要

アパレル不況、百貨店不況の中で独り勝ち、賞賛一辺倒のユニクロ。ファッション業界の第一人者が、ユニクロを中心に、振り回される業界と衰退する日本の消費社会を描き出す。

目次


第1章 ユニクロ栄えて国滅ぶ?


第2章 成果なきユニクロ症候群

第3章 ユニクロ成長の軌跡

第4章 国民的ブランドからグローバルブランドへ

第5章 ユニクロは古典的ビジネスモデル

第6章 ファーストリテイリングは5兆円構想を達成できるか?

第7章 退化する消費文明

第8章 没落する日本

著者プロフィール

小島健輔
こじま・けんすけ

小島ファッションマーケティング代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業。大手婦人服専門店チェーン、コンサルタント会社を経て、1981年に小島ファッションマーケティングを設立。感性に依存しがちなファッション業界にあって、データに基づく科学的マネジメントと現場の技術革新に基づく経営戦略を提唱してきたビジネス・エンジニアである。

SPAから百貨店に至るグローバルなビジネスモデル研究と商業立地分析をベースに、ブランドビジネスや商業施設に及ぶコンサルティングやプロデュース活動を行っている。業界紙誌・経済紙誌への寄稿多数。

主な著書に『ブランディングへのマーチャンダイジング』『SPAの成功戦略』(ともに商業界)、『ファッションビジネスは顧客最適へ動く』(こう書房)、『開国デフレ流通大恐慌』(東洋経済新報社)などがある。