FinTechの衝撃

城田 真琴著
2016年8月26日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492762271 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:288

金融史上最大の創造的破壊が始まった。



ベストセラー『クラウドの衝撃』『ビッグデータの衝撃』の著者による最新刊




ゴールドマン、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど欧米の先進事例に学ぶ

「育成」「提携」「出資」「買収」戦略




脅威か? チャンスか? 金融機関に忍び寄る“破壊者”の正体を徹底解説!

「クラウド」「ビッグデータ」「IoT」の次に来るITビジネスの注目トピックス書。




金融機関のライバルは、もはや他の金融機関ではなく、他業界からの参入者である。

特に、最先端のテクノロジーに加え、使いやすいユーザーインターフェースで

利用者を虜にする術に長けたテクノロジー企業だ。



FinTechによって、融資・決済・海外送金などさまざまな分野で数々の革新的なサービスが生まれている。

本書では、FinTechの定義、背景などの基本から、具体的なサービスの紹介、FinTechのコア技術である「ブロックチェーン」の解説、金融機関が考えなければならない対応策、各国政府の動きなど、さまざまな観点からFinTechの世界を詳細に分析。入門書にとどまらない、踏み込んだ深い分析、洞察を示している。

大手銀行のほか、地銀や証券、保険、クレジットカード業界など金融業界の関係者、また金融業への参入を狙う通信業界やIT業界関係者も必読の書。

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概要

脅威か? チャンスか? 金融機関に忍び寄る“破壊者”の正体を徹底解説。銀行、証券など業界関係者がとるべき対応策がわかる。

目次

第1章 なぜ今、FinTechなのか?
 Silicon Valley is Coming
 消える支店と「モバイル・シフト」
 ミレニアル世代の取り込みに躍起になる金融機関
 そしてフィンテックへ
 金融業界出身者が続々とフィンテック企業へ
第2章 フィンテックサービスの実際
 マーケットプレイスレンディング(P2Pレンディング)
 中小企業向けオンラインレンディング
 ロボ・アドバイザー
 モバイル決済・送金
 デジタルバンク
 コラム デジタル専業証券
 インシュアランス・テックの潮流 
第3章 フィンテックの核心技術「ブロックチェーン」
 「正当な台帳の更新者」を決めるプルーフ・オブ・ワーク
 コラム ビットコインのマイニング方法
 不正対策:正当な作業を行うインセンティブを付与
 ブロックチェーンの特徴:耐障害性、透明性が高い
 コラム ブロックチェーン2.0
第4章 金融機関のフィンテック戦略
 フィンテック企業の「育成」を図るアクセラレータ・プログラム
 コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)設立による「出資」
 有望ベンチャーの早期囲い込みを図る「買収」
 イノベーションを生み出す風土を醸成する「イノベーションラボ」
 フィンテック企業との「競争」
 ゴールドマン・サックスのフィンテック戦略
 コラム フィンテックと破壊的イノベーション
第5章 モジュール化する金融サービス
 ゼネラリストか、スペシャリストか
 フィンテックが促す製販分離とモジュール化
 金融APIの公開
 「土管化」を避けたい既存金融機関
 APIの公開を迫る英国政府とフィンテック企業
 EU「新決済サービス指令(PSD2)」のインパクト
 「アンバンドル」から「リバンドル」へ
 プラットフォーム戦争
 第6章 日本におけるフィンテックの方向性
 金融庁が主導する国内のフィンテック
 「楽天は銀行を保有できるが、銀行は楽天を保有できない」
 改正銀行法の成立
 欧米とは異なる国内の状況
 デジタルなシニアを狙え
 日本ならではのフィンテックを再考せよ 
 

著者プロフィール

城田 真琴  【著】
しろた まこと

野村総合研究所デジタルビジネス開発部グループマネージャー/上級研究員
北海道旭川市出身。北海道大学工学部卒業後、大手メーカーのシステムコンサルティング部門を経て、2001年に野村総合研究所入社。以後、一貫して先端ITが企業や社会に与えるインパクト等を調査・研究している。総務省「スマート・クラウド研究会」技術WG委員、経済産業省「IT融合フォーラム」パーソナルデータWG委員などを歴任。著書に『クラウドの衝撃』『ビッグデータの衝撃』(いずれも東洋経済新報社)、『パーソナルデータの衝撃』(ダイヤモンド社)、共著に『ITロードマップ 2016年版』(東洋経済新報社)などがある。NHK Eテレ「ITホワイトボックス」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、BSフジ「プライムニュース」、BSジャパン「日経プラス10」などテレビ出演も多い。