不動産政策研究 総論 不動産政策概論

不動産政策研究会編/浅見 泰司編/清水 千弘編/中川 雅之編/松尾 弘編/小林 正典編
2018年7月13日 発売
定価 3,520円(税込)
ISBN:9784492961414 / サイズ:A5/並/226

 現在、不動産市場で発生している現象や課題、今後の不動産政策のあり方などについての研究活動を整理する。
 明治維新から約150年、民法の制定・施行から約100年を経過した日本の不動産取引の歴史を振り返りつつ、全国各地における不動産の放棄・放置、所有者不明の不動産の増加、相続登記が放置された不動産の増加など、現在進行形の課題について。
 日本不動産学会による取り組みの振り返りと、不動産政策研究への期待。
 日本で行われている都市計画分野における主な不動産政策研究の紹介と、直面している政策課題、今後の期待。
 金商法と不動産特定共同事業法を中心にした、不動産取引や不動産業に影響を与える法規制の変遷と、不動産投資商品に関する複雑化した法規制の現状、など。

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概要

現在、不動産市場で発生している現象や課題、今後の不動産政策のあり方などについての研究活動を整理する。

目次

第1部 不動産政策における近年の諸課題と貢献領域
1-1 不動産取引の歴史と現代的な問題
中央大学法科大学院教授、弁護士 升田 純
1-2 日本の土地法の歴史と現状について
獨協大学法学部教授 小柳 春一郎
1-3 不動産売買における「取引の公正」
弁護士 岡本 正治
1-4 借地借家をめぐる課題と展望
弁護士 吉田 修平
1-5 最近の諸問題を踏まえた不動産取引
弁護士 柴田 龍太郎
1-6 金融商品取引法と不動産業
弁護士 田村 幸太郎
1-7 近時の裁判例に学ぶ瑕疵担保責任と仲介業者の説明義務
弁護士 熊谷 則一

第2部 学際的・分野横断的な不動産政策研究の展望と課題
2-8 不動産学におけるこれまでの取組みと不動産政策研究への期待
明海大学不動産学部教授 中城 康彦
2-9 今後の不動産政策に求められるもの:経済学の視点
日本大学経済学部教授 中川 雅之
2-10 都市計画から見た不動産政策研究の政策課題と今後の期待
東京大学大学院工学系研究科教授 浅見 泰司
2-11 法律学から見た不動産政策研究の展望と期待
慶應義塾大学大学院法務研究科教授 松尾 弘
2-12 不動産テックが及ぼす不動産業界への影響
東京大学大学院経済学研究科教授 柳川 範之
2-13 土地神話と不動産市場分析
日本大学スポーツ科学部教授、マサチューセッツ工科大学不動産研究センター研究員 清水 千弘
2-14 住まい学からみた不動産政策研究への期待
横浜市立大学国際総合科学部教授 齊藤 広子
2-15 不動産政策分野の国際的な研究動向と近年の傾向
一般財団法人不動産適正取引推進機構 研究理事兼調査研究部長 小林 正典

著者プロフィール

不動産政策研究会  【編】
ふどうさんせいさくけんきゅうかい

不動産政策研究会は、一般財団法人 不動産適正取引推進機構に設置し、①不動産取引法務研究会、②不動産経済分析研究会、③不動産再生研究会、④海外不動産取引研究会の4分野に分けて、不動産取引の安全・安心に関する法的課題、不動産市場の経済的諸問題、不動産再生上の諸問題、国際的な不動産市場の課題等の研究を行っている。
不動産政策の各分野(法律学・経済学・都市計画・建築・行政学・金融政策等)の有識者・専門家を招いて、学際的な視点から、不動産市場で発生している現象・課題、今後の不動産政策のあり方等について議論・研究を進めている。
不動産取引・不動産市場に関わる産業界関係者、学界・研究者、官界・政策立案担当者、消費者・関連団体、弁護士等専門家らとの間のネットワークを構築し、今後の政策研究の充実を通じて、不動産取引の安全・安心が確保され、不動産市場の発展に貢献することを目指している。

浅見・泰司  【編】
あさみ やすし

清水・千弘  【編】
しみず ちひろ

中川・雅之  【編】
なかがわ まさゆき

松尾・弘  【編】
まつお ひろし

小林・正典  【編】
こばやし まさのり