週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2018年12月15日号
2018年12月10日 発売
定価 723円(税込)
JAN:4910201331284

【第1特集】日産 ―危機の全貌―
19年間トップに君臨したカルロス・ゴーン氏が失脚。逮捕、そして解任という前代未聞の事態は実は序章にすぎない。ゴーン体制について西川廣人社長は「功罪があった」と語った。カリスマの追放で日産自動車はこれからどうなるのか。日産に渦巻く危機の全貌を探る。

◆前代未聞の解任劇 カリスマ追放の深層
◆いよいよ本格化する日産、ルノーの主導権争い
◆不安を募らせる三菱自動車
◆日産は北米で失速、中国でも拡大戦略は修正か
◆ゴーン氏の電撃逮捕 3人の著名弁護士はこう見る
◆日産経営陣 2人の外国人トップ以外に責任は?
◆西川と志賀 ゴーンの横暴を許した日本人トップ同士の確執
◆現役社員、OB、サプライヤーが語る「日産の体質」
◆打ち捨てられた日本市場 ドライすぎる商品戦略
◆いつからワンマンに? 本誌インタビューで振り返るゴーン語録
◆100年に1度の大変革期 日産・ルノーは生き残れるのか

【第2特集】『会社四季報』新春号を先取り!
波乱相場にも強い大健闘企業

企業業績の拡大に急ブレーキがかかっている。世界景気の減速や原燃料費・人件費の高騰が重荷だ。そうした逆風下での大健闘企業は? 東洋経済最新予想を基に、上方修正、最高益更新、連続増収増益など6ランキングで有望企業を一挙紹介。

目次

【第1特集】日産 危機の全貌
前代未聞の解任劇 カリスマ追放の深層
ルノーの束縛から逃れる日産の危うい綱渡り
不安を募らせる三菱自動車
北米市場で急ブレーキ 中国戦略も軌道修正か
専門家がずばり指摘! ゴーン逮捕の焦点は? INTERVIEW│郷原信郎/中島 茂/牛島 信
検察介入で長引く事件 ゴーン氏以外の責任は
日産騒動への対応に苦慮するフランス政権
ゴーンの横暴を許した日本人トップ同士の確執
匿名座談会 社内にクーデター説 私物化された日産
打ち捨てられた日本市場 ドライすぎる商品戦略
本誌インタビューで振り返る カルロス・ゴーンの言動
大変革期を乗り切れるか 主導権争いで共倒れも

【第2特集】『会社四季報』新春号を先取り 波乱相場にも強い大健闘企業
上方修正ランキング102
最高益更新ランキング102
久しぶり最高益ランキング48
増収増益連続年数ランキング62
増配連続年数ランキング64
営業利益来期増益率ランキング49

集中連載
日立製作所 踊り場の先へ 第2回(全3回) 真価問われるガバナンス改革 英国原発の最終判断

深層リポート
障害者雇用を増やす 現場からの知恵と実践

ニュース深掘り

「LINE銀行」が狙う次の金脈
米中貿易戦争、玉虫色の休戦
改正入管法は技能実習より劣悪
問われるOPECの存在価値
26年ぶり勤務体系見直し 加速するJR東の改革


連載
|経済を見る眼|車体課税も「保有から利用へ」/佐藤主光
|Hot Issue|南海トラフ地震への備え/福和伸夫
|トップに直撃|島田和幸●ファンケル社長
|マネー潮流|「中立金利」という概念への疑問/森田長太郎
|少数異見|2018年を振り返る大阪人たちの本音
|US Affairs|躍進する社会主義とアメリカンドリーム終焉/会田弘継
|中国動態|輸入博で存在感増す上海西部の「大虹橋」/田中信彦
|グローバルアイ|金正恩に翻弄されるトランプ/ケント・ハリントン ほか
|フォーカス政治|不透明な政治の闇映す元官房長官の口述歴史/牧原 出
|知の技法 出世の作法|北方領土返還へ道筋つけた日ロ会談・下/佐藤 優
|歴史の論理|「衛正斥邪」を貫く地が出てきた韓国/岡本隆司
|人が集まる街 逃げる街|小岩(江戸川区)|共働き世代が集う「伸び筋の街」/牧野知弘
|サラリーマン弾丸紀行|ふっこう割を駆使して秋の北海道へ/橋賀秀紀
|ブックス&トレンズ|『平成くん、さようなら』を書いた古市憲寿氏に聞く
|平成経済の証言|REITの立ち上げに奔走/岩沙弘道
|Readers&Editors|読者の手紙、編集部から
 

訂正情報

「週刊東洋経済2018年12月15日号」(2018年12月10日発売)に、以下の間違いがありました。
訂正してお詫び致します。



24ページ




25ページ
■日産自動車とルノーとの株式持ち合いをめぐる記述

【誤】日産が持つ19%(従来の15%と買い取る4%の合計)のルノー株に議決権が発生する。
 ↓
【正】日産が持つ15%のルノー株に議決権が発生する。

【誤】議決権ベースは39.4%(ルノー)と34%(日産)。
 ↓
【正】議決権ベースは39.4%(ルノー)と30%(日産)。

【誤】日産側は実質的な権利(議決権)を34%確保する。
 ↓
【正】日産側は実質的な権利(議決権)を30%確保する。