ブックタイトル四季報らくらく活用

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概要

四季報らくらく活用

するとよいだろう。中期経営計画を別にすれば、向こう2期分の業績予想を発表している会社はまずない。アナリストは5年先まで予想することもあるが、すべての上場企業をカバーしているわけではない。その点、今期予想に加えて来期予想という2期間の独自2期予想を行っている『四季報』は、好業績銘柄を探す貴重な情報源といえる。過去の最高純益などを参考に水準の点検を営業増益率で好業績銘柄を探す際に注意したい点がもう一つある。それは「利益の水準」だ。一見すると連続増益しているようでも、実は何年か前に利益が急落し、実はまだ回復途上でしかない場合もあるからだ。『四季報』指標欄に掲載されている過去最高純利益などと見比べて、その会社の利益は本来どの程度の水準にあるのか確認しておくのも大切である四季報オンラインのスクリーニングを使って、前期の営業利益が30億円以上で、前期・今期・来期の3期間にわたって増益ソニーの利益はV字回復している。写真は平井一夫社長(14年5月撮影:尾形文繁)が見込める銘柄を抽出してみた。1位のソニー(6758)は、16年3月期の営業利益が5.2倍にV字回復する。収益柱のイメージセンサーの採算が改善、ゲームも値下げが効いて想定より売り上げが伸びる。営業利益ベースでは、最高純益となった08年3月期の3700億円には及ばないが、16年3月期は3600億円予想となっており、それに近い水準まで戻ってきている。継続的に利益が伸びている銘柄としては8位のディスポーザブル医療器具大手・ニプロ(8086)なども注目だろう。3営業増益率で銘柄を選ぶ際のつのツボ?好業績銘柄探しは本業の儲けを示す営業利益が基本?一時的な増益に惑わされず、時系列で伸び率を見る?来期までの業績予想は『四季報』ならではの貴重な情報33